【東海総通】マイメディア東海

平成25年10月22日
東海総合通信局

コラムvol.5 電波高度計 第1回

はじめに

 航空機に搭載されている電波高度計について紹介します。

 電波で航空機の絶対高度(地表面から航空機までの実距離)を測定する装置です。

 電波で距離を測定すると言えば、レーダーを連想しますね。
電波を発射して、物体に電波が反射して戻ってくるまでの時間を計測すると、物体までの距離を計算することができます。

 電波は、1秒間に30万キロメートル進みますから…

FM型電波高度計の仕組み

 ここでは、低高度(0から2500フィート)で正確な絶対高度を測定することができるFM型電波高度計の仕組みを紹介します。(2500フィートは762メートル)

写真:電波高度計(写真提供:中日本航空)

 

イラスト:ヘリコプター(イラスト提供:中日本航空)

                        

 レーダーのようにパルス波を使わず、周波数変調した連続波で絶対高度を測定します。周波数は、4GHz(ギガヘルツ)帯を使います。

  1. 地表方向に一定の割合で周波数を変化させながら電波を発射します。(例 周波数偏移幅:100MHz(メガヘルツ) 変調周波数:100Hz(ヘルツ)の三角波)
  2. 地表に反射した電波をΔT秒経過後に受信します。そのとき受信した周波数と送信している周波数の差(ビート周波数)をΔfとします。
  3. ビート周波数がわかれば、航空機の高さがわかります。

 このシステム例で、ビート周波数が10kHz(キロヘルツ)であれば、航空機の高度は、75メートルになります。

 電波高度計は1924年(大正13年)にアメリカ合衆国で発明されました。
これにより夜間や悪天候の離着陸時の安全性が向上しました。
離着陸時のみの使用がほとんどのため、通常の民間機の電波高度計は最大2,500フィート(762メートル)までに測定能力を限ることで空中線電力を必要最低限とし、他に搭載する電子機器への悪影響を軽減しています。

 巡航時の飛行高度指定(フライト・レベル)においては気圧高度計を用いています。

次回のコラムで、本当に航空機の高度が75メートルになるのか検証します。

 電波は人命に直結する無線機器で使われています。

 東海総合通信局では、無線航法等に使われている重要無線障害に、24時間体制で対応しています。

飛行機から電波を発射して地表で反射しているイラスト

つづく

(無線通信部航空海上課 企画広報室)


連絡先
東海総合通信局 企画広報室
電話:052-715-5110

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