総務省トップ > 組織案内 > 地方支分部局 > 東海総合通信局 > マイメディア東海(2014年) > コラムvol.16 総合通信局の業務 電波監視官の仕事 第1回

【東海総通】マイメディア東海

平成26年8月20日
東海総合通信局

コラムvol.16 総合通信局の業務 電波監視官の仕事 第1回

混信申告の対応について

はじめに

 電波に携わる方々には、昔は電波監理局(でんぱかんりきょく)、電監(でんかん)、最近では総通(そうつう)、などの愛称で慣れ親しまれている東海総合通信局(以下「東海総通局」と称します。)ですが、実際には申請書を郵送したりする程度で直接関わったことがないという方も多いのではないでしょうか。特に電波監視の部門は、何をやっているのだろうと疑問に思われる方もたくさんいらっしゃると思います。

 そんな疑問に応えるべく、私たち電波監視官(電波Gメン)は日頃どのような仕事を行っているかをアマチュア無線に関する混信申告の対応を例に紹介していきます。

写真1:東海総合通信局

申告の電話

 電波監視の仕事の中で、取り分け多いのがアマチュア無線家からの苦情申告です。コールサインを言わない使用区別を守らない無免許だ、あるいは免許が切れているのに使用しているなどの申告が毎日寄せられています。

 申告件数はアマチュア関係だけで年間250件ほどになり、そのほとんどが電話によるもので多い日は引っ切り無しに電話が鳴り、対応に多忙を極めることもあります。また電波法第80条(注1)の報告として文書(郵送)やメールで報告書が寄せられ、電波監視に関する申告の仕事が途切れることはありません。

 注記

  • (注1) 電波法80条:電波法に違反して運用した無線局を認めたときは総務大臣に報告しなければならないと定められている。報告は地方の総合通信局へ行う。

 ここで、ある日のアマチュア無線家からの電話について一例を紹介しましょう。

●申告者 アマチュア無線の周波数で違法・不法局が多いので、何とかしてください。先日通信中に、コールサインを言わない局に凄まれました。

△担当者 詳しくお話をお聞かせください。

●申告者 ××県からです。

△担当者 具体的に周波数、場所、通信の内容、貴方の名前・コールサインを教えてください。

●申告者 情報漏れが怖いので、詳しいことは言えないのですが。

△担当者 情報が洩れることは絶対にありませんが、せめて周波数と場所を教えてください。

●申告者 周波数は433.××メガヘルツです。○○市○○地区の辺りです。

△担当者 出現の傾向はありますか。毎日とか何曜日とか、朝とか夕方とか。

(この後、少しでも状況が分かるようにやりとり…)

△担当者 移動監視した後、状況や結果を連絡しますので、連絡先を教えてください。

●申告者 匿名でお願いしたいのですが。

△担当者 近々、××県○○方面へ移動監視に出かけますので、その時に○○地区の移動監視も行います。

●申告者 できるだけ早く対応してください…。

写真2:DEURAS設備を使用しての電波監視の様子

申告受付後の仕事

 皆様からの申告を受けると一件ごとに受け付けて整理・分析し、各地に出かけて行う移動監視に備えることになります。東海総通局監視課では7名の職員が交代で出張に出かけますが、あらかじめ当該周波数についてDEURAS(デューラス)設備(注2)を使ってモニターしたり、当該地区での不法・違法無線局の出現状況データを調べたり、地図で道路や現場の地名、ロケーション、建物の配置などを確認して、少しでも効率の良い活動ができるよう準備を行います。

注記

  • (注2) DEURAS(デューラス)設備 各地に設置されたセンサ局で受信した電波をモニターしたり、その電波発射源の方位等を測定して、不法無線局の位置等を特定する設備。

 申告はざっくりとしたものから詳細なものまで様々ですが、電波監視官が管内全ての場所に土地勘が有る訳ではないため、そういった点から言えば地元にお住まいの方々からの詳細情報と協力は、とても頼りになります。

写真3:移動しながら通信する不違法局の例

 電話による申告の中でよく言われるのが、今直ぐに来て、直ぐに対応してほしいというものです。混信妨害で通信を遮られてイライラするのは我々も十分理解できることですが、特に短時間の発射や一過性のもの、移動しながらのものはタイミングの要素も大きく関わってきます。電波の発射源(妨害源)を特定するには、出現時間帯や移動パターンを十分に分析して臨まないと空振りになることもあり、効率性も考えれば事前の傾向分析は欠かせません。その意味で、詳細な申告は解決までの時間を短くすることにつながりますから、こういう事情もご理解いただけると電波監視官としては助かります。

電波監視官から申告される方へのお願い

 私たち電波監視官は、違法局・不法局の混信や妨害で悩む申告者の方を想像しながら、少しでも早く解決したいと考え移動監視を行っています。これから申告をされる方は、自分が電波監視官ならどのような情報が役に立つかという点をご想像いただきながら、電話の向こう側にいる私たちにお話しいただければと思います。

 電波法第80条の報告は文書にこだわらず、電話でも差し支えありません。申告に当たっては、基本的に次の事項をお知らせいただくようお願いいたします。(監視課 052-971-9472)

  • 混信・妨害の発生年月日、時間、場所等(出現傾向があれば、その曜日や時間帯も)
  • 混信・妨害を受けている設備(無線局に対する混信・妨害の場合は、その種別(アマチュア局など)、周波数、電波の型式)
  • 混信・妨害の状況や特徴
  • 分かっている場合は、混信・妨害の原因者、会社名、車輌ナンバー、産業廃棄物処理業者の固有番号(6桁の番号)等(車輌ナンバープレートの文字・数字は、見間違えのないよう正確にお願いします。)
  • その他参考となるもの
  • 申告される方の住所、氏名、電話番号・携帯番号、コールサイン(アマチュア局の申告の場合)

 また、私たちにとって皆様とのコミュニケーションは大切であると考えておりますし、いただいた情報は日々変化しますので、情報の提供は一度だけではなく、逐次担当の電波監視官にお伝えいただけると助かります。なお連絡先をお知らせいただいた方には、後日電話にて申告の対応状況をお伝えしております。


連絡先
東海総合通信局 監視課
電話:052-971-9472

ページトップへ戻る