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【東海総通】マイメディア東海

平成26年10月23日
東海総合通信局

コラムvol.19 総合通信局の業務 電波監視官の仕事 第4回

規正用無線局

はじめに

 これまで3回にわたり紹介してきましたが、電波監視官の仕事としてのコラムは今回が最終回となります。
最終回のコラムでは、規正用無線局について紹介していきます。

規正用無線局の概要

 アマチュア無線局を運用していて、コールサインの送出をしなかったり、使用区別(バンドプラン)に違反して通信している違法局を受信された経験はないでしょうか。
そういった法令に違反して運用する無線局に対して、電波で直接不法・違法な運用を即時に止めるよう指導することを行うために開設された無線局が規正用無線局です。

写真1:規正用無線局

 たとえば、電信を行う区別のところにFM電話モードで運用している違法局の場合は、こちらは東海総合通信局です。あなたの発射する電波は、周波数の使用区別に違反しています。直ちに電波の発射を中止しなさい。この警告に対する問い合わせは、東海総合通信局監視課まで。といった内容で警告を行います。
現在運用が可能な周波数帯は、28メガヘルツ帯、52メガヘルツ帯、145メガヘルツ帯、435メガヘルツ帯、900メガヘルツ帯、1,250メガヘルツ帯となっています。

 アナウンスは、あらかじめ録音された音声または合成音声で、違反の内容に応じて送信する規正内容を選択し、タイミングを見計らいながら電波監視官が送信を行っています。

 当局の職員が直接マイクで話すと言う事はありません。
電波監視官も人間ですから、もしマイクで送信するとなると音声に感情が含まれ、トラブルのもとにもなりかねません。あくまでも違法な行為を規正することを目的に規正用無線局は運用されています。

規正用無線局の運用

 規正用無線局を運用すると、それに対する不法局・違法局の反応はさまざまで、使用区別に違反している場合は直ちに停止する者もいれば、まったく無視をする者や反抗的に文句を言ってくる者などがおり、残念ながら違反に対する意識が薄い運用者も見受けられます。

 反抗的に継続して違反を行う運用者については、反復して規正を行うことで違反行為を中止する場合もありますし、移動監視の機会をとらえて探査を行い、違反行為者を特定して行政指導を行うなど、事後の対応についても規正の効果が高まるような対策を行っているところです。

ガイダンス局との連携運用

 近年、東海総合通信局が特に力を入れて推進しているのが、日本アマチュア無線連盟(JARL)の監査指導委員会が運用するアマチュアガイダンス局との連携運用です。
(アマチュアガイダンス局とはJARLが開設する特別業務の局であり、各支部の監査指導委員会が持ち回りで運用し、違法局に対してモラルある通信を行うようアナウンスします。)

 連携運用を重ねることにより、規正用無線局とアマチュアガイダンス局の認知度が高まり法令遵守と周知啓発につながります。また当局とJARL監査指導委員や会員のみなさんとの交流により多大なメリットが得られることを実感しています。

 そもそも総合通信局とJARLとの連携運用は、平成20年6月に関東総合通信局とJARL神奈川県支部が横浜で行ったのが最初ですが、東海総合通信局においては平成22年11月にJARL静岡県支部と静岡で連携運用を開始し、これまでに17回(平成26年10月現在)の運用を行ってきました。

写真2:連携運用の様子(平成26年6月11日)

 規正用無線局とガイダンス局による連携運用の活動は、関東総合通信局、東海総合通信局、九州総合通信局、北陸総合通信局、信越総合通信局、四国総合通信局で実施されましたが、まだまだ認知度が低いため、アマチュア無線家の方などから規正用無線局やアマチュアガイダンス局とは何なのか、実際どのような活動をしているのかよくわからないという意見もお聞きしていることから、東海総合通信局では連携運用について原則公開を基本としており、関心のある方々に実感していただける場を設けています。

おわりに

 規正用無線局やガイダンス局による警告は、効果は薄いのでは無いかという意見をこれまでにもいただいたことがあります。場合によっては一時凌ぎの感が否めない事もありますが、これまで地道に活動を積み重ねてきた事により、コールサインを送出するようになったり、適正な周波数へ移動したりするなど目に見えて改善される例も増えてきました。

 規正用無線局も電波利用料で整備された監視設備のひとつであり、クリーンな電波環境を実現するため、わたしたち電波監視官が移動監視の現場などで有効に活用していることを感じていただければと思います。


連絡先
東海総合通信局 監視課
電話:052-971-9472

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