【東海総通】マイメディア東海

平成27年4月21日
東海総合通信局

コラムvol.25 電波ってなに?第1回

はじめに

 今回のコラムは、電波ってなに?です。

 思いつくままに、電波の周波数や波長、電波の性質や身の周りにある電波のことを書いていきますが、疑問に思ったことは専門書で調べてみてください。きっと楽しいと思いますよ。

 まずは、電波の定義から

電波の定義

 電波は、電波法で3テラヘルツ(3千ギガヘルツ)以下の周波数の電磁波と定義されています。

 電磁波とは、電界と磁界が互いに影響し合いながら空間を光と同じ速さ(1秒間に30万キロメートル)で伝わっていく波です。

 電波は、英語でRadio wave。どちらも、波waveが使われています。

図1:電磁波の説明

図2:電波のイメージ

 アンテナに高い周波数の電流が流れると 電波が発生します。そして、周囲に広がって伝わります。

 イメージで説明します。

池に石を投げいれます。
水面に波が立って波が広がっていきます。
波の山から山の間を波長といいます。
1秒間にできた山の数が周波数に相当します。
波の高さが電波の強さに相当します。

 実際の電波は、水平方向だけでなく、360度、球状に広がっていきます。

図3:トランシーバーと電波のイメージ

 図4は周波数と波長の関係を説明したものです。
電波は光と同じで1秒間に30万キロメートル進みます。
あともう少しの時間があれば、月まで届いてしまいます。

図4:周波数と波長

見えない電波を誰が見つけたの?

 電波は、1888年、ドイツ人のヘルツが火花放電発生器による実験によって発見しました。

 火花放電発生器から離れた場所に、わずかな隙間のあるループ状のアンテナを置いて、その隙間に火花が飛ぶことを発見しました。

図5:ループ状のアンテナ

 火花放電発生器から発生した火花から出た電波が、ループアンテナの火花となって受信されたのです。

 ヘルツの名前は、周波数の単位ヘルツとして使われています。

不法無線局の探査で分かったこと

 電波監視官は、電波の基礎知識、電波の性質などを理解しておくことが重要となります。

 電波の基礎知識と電波監視の関わりですが、こんなことがありました。
重要無線通信に対する意図的な妨害があり、不法無線局を早急に特定するために探査をしていました。
いつ、妨害電波が発射されるかわからない状態で、現地で待機していました。

 不法無線局探査設備(DEURAS)(マイメディア 東海平成26年9月24日 コラムvol.18 総合通信局の業務 電波監視官の仕事 第3回参照)センター局から、待機場所の南から妨害電波が発射されたので南に向かえとの指示がありました。

 しかし監視車両に搭載された無線方位測定器(電波の到来方向を探知する装置)は北を示しています。

 現地の状況は、南には山があり、現地監視車両の測定器で測定された電波の強さは40デシベル(dBμV)程度あり、電波の強さを考慮すると、妨害電波の発射が南からとは考えにくい状況でした。
そこで、北に向かう判断をして、センター局に連絡のうえ北に向かいました。

 マイメディア 東海平成26年7月23日 コラムVol15 反射波にだまされるなでは、失敗してしまいましたが、不法無線局探査設備(DEURAS)も完璧ではないということが、探査訓練(マイメディア 東海平成26年11月19日 重要無線通信妨害の発生に備え探査訓練等を実施(平成26年度)参照)でわかっていたので、正しい判断ができました。この探査により、妨害電波の発射源をほぼ特定し、不法無線局開設者を告発することができました。

おわりに

 コラム、電波ってなに?第1回は、電波の基本や電波の発見のお話でした。
電波の話は、周波数や波長など、わかりにくい単語が出てきますが、理解していただけたでしょうか。

 次回、コラム電波って何?第2回では、電波と電磁波、エネルギーについて説明します。
電波って何?を最後まで読めば、電波監視官になれるかも。

電波ってなに? 第2回につづく


連絡先
東海総合通信局 企画広報室
電話:052-715-5110

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