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【東海総通】マイメディア東海

平成27年10月20日
東海総合通信局

国際宇宙ステーションの飛行士と中学生(裾野市立深良中学校)が交信

当局は電波監視と講演会で支援

概要

 10月1日静岡県裾野市において、国際宇宙ステーション(以下ISS)に搭乗している宇宙飛行士 油井亀美也(ゆい きみや)さんと、裾野市立深良中学校の生徒たち13人によるアマチュア無線を利用して交信するARISSスクールコンタクト(注)が開催されました。

 なおARISSスクールコンタクトは、静岡県内では初めての実施となります。(全国では82回目)

写真1:会場となった深良中学校

 実施するに当たり、アマチュア無線クラブARISSスクールコンタクトin深良中学校(代表:古田多津彦(ふるた たつひこ)氏)から、ISSと交信するためのアマチュア無線局の開設申請があり、東海総合通信局が9月25日にコールサイン8N2Fを指定して免許したものです。

 ISSは、地表から400kmの上空を90分で地球を1周するスピードで飛行しており、交信時間はISSの飛来する時間と、宇宙飛行士の業務等を考慮した最適な時間に実施されることから、10月1日(金曜日)の19時27分から約10分間と決定されました。

 注記

  • ARISS(Amateur Radio on the International Space Station)スクールコンタクト:アマチュア無線を使用して、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在しているアマチュア無線の資格を持っている宇宙飛行士と小・中学生達が交信を行うプロジェクトであり、米国航空宇宙局(NASA)の教育プログラムの一環として行われています。

講演会

 当日、会場である深良中学校の体育館には、交信時間の2時間前からスタッフ、先生、生徒、保護者の方々等、約400人が集まりました。西田裕一(にしだ やすかず)校長の開会挨拶に続き、来賓の挨拶、そして、各学年の代表生徒7名による宇宙の記事に関して、夏休みの間に家族の間で話し合ったことや自分の感想をまとめたものが発表されました。

写真2:西田校長の挨拶

写真3:宇宙の記事発表の様子

 また宇宙(ISS)では、極限の環境で過ごす条件が南極と酷似していることから、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と情報・システム研究機構 国立極地研究所とでは様々な共同研究が行われるなど、宇宙と南極は非常に密接な関係になっています。

 このような共通点もあることから、ARISSスクールコンタクトの実施に先立ち、宇宙と南極に興味を深めてもらうことを目的として、東海総合通信局の職員であり第49次日本南極地域観測隊の越冬隊員(通信士・通信担当)としての経験者でもある野口徹也(のぐち てつや)電波監視官から、いつかは行こう!南極宇宙と題して、でんぱの話南極の話南極とISSの比較宇宙飛行士、南極観測隊員になるための話などの話を交えた講演会を開催しました。

写真4:野口電波監視官の講演会

ISSとの交信

 講演会の後、交信を行うためにアマチュア無線の無線設備がステージ上に準備され、会場の全員が通信を担う13名の主役を見つめながら、交信が無事成功するかどうか固唾を飲んで見守りました。

写真5:交信会場の様子

 一方、会場周辺には交信に使用する周波数に妨害が発生しないように東海総合通信局の移動監視チームが配置され、また一般社団法人日本アマチュア無線連盟(以下「JARL」と表記。)東海地方本部監査指導委員会のガイダンス局も同様に開設され、規正用無線局とガイダンス局が連携しながら通信の妨害に備えるなどイベントを側面からサポートしました。

写真6:当局とJARLとの連携運用

 交信時間の少し前からガ、ガ、ガ、と受信している電波に雑音が混じり、会場に不安の色が見えましたが、いよいよ本番となり、古田多津彦氏が8N2Fに続いてISSのアマチュア無線局のコールサインNA1SSを呼び出して通信の設定を行いました。最初は雑音が混じっていたものの、しばらくしてISSから油井さんの第一声があり、会場ではドキドキ感と安堵感に包まれました。ここから生徒達が、一人ずつ順に質問を行いました。ISSが近付くに連れ、安定した通信が行われました。しかしISSの構造上の影響により一時通信が途切れるなど、緊張させられる場面もありましたが、全員の生徒が通信を完了することができ成功裏に終了することができました。

写真7:油井飛行士との交信の様子

最後に

 東海総合通信局は、今回のスクールコンタクトを行うために準備をしてこられた、JARL東海地方本部及び静岡県支部、富士裾野のアマチュア無線クラブの方々、深良中学校の先生、保護者の方々、そして、宇宙飛行士と交信するために一生懸命学習と交信練習をしてきた主役の生徒達に拍手を送るとともに、今後も少年少女が科学技術や無線技術等に対する理解と関心を深めることができるよう、様々なイベントを支援してまいります。


連絡先
東海総合通信局 監視課
電話:052-971-9472

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