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【東海総通】マイメディア東海

平成27年12月16日
東海総合通信局

国際宇宙ステーションの飛行士と小学生(弥富市弥生小学校)が交信

当局は無線局の開設と電波監視で支援

はじめに

 12月4日、愛知県弥富市において、国際宇宙ステーション(以下ISS)に搭乗している宇宙飛行士 油井 亀美也(ゆい きみや)さんと、弥富市弥生小学校の児童(チャレンジャー)たち14名によるアマチュア無線を利用して交信するARISSスクールコンタクト(注)が開催されました。

写真1:弥生小学校

 実施するに当たり、アマチュア無線クラブYayoi Elementary School(代表:磯 直行(いそ なおゆき)氏)から、ISSと交信するためのアマチュア無線局の開設申請があり、東海総合通信局が11月26日にコールサイン8N2YAYOIを指定して免許したものです。

 注記

  • ARISS(Amateur Radio on the International Space Station)スクールコンタクト:アマチュア無線を使用して、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在しているアマチュア無線の資格を持っている宇宙飛行士と小・中学生達が交信を行うプロジェクトであり、米国航空宇宙局(NASA)の教育プログラムの一環として行われています。

開催行事

 当日、会場である弥生小学校の体育館には、児童や学校関係者様が会場を盛り上げようと、全校児童が作成した夢と宇宙に関する絵画や模型や習字などが宇宙に届け 弥生の笑顔をテーマに会場ぎっしりと飾りつけられていました。また屋上には、今回の交信を行うために専用のクロス八木アンテナとバックアップ用としてグランドプレーンアンテナを設置しました。

写真2:会場となった体育館

写真3:会場に展示された作品

写真4:会場に展示された作品

写真5:屋上に設置された専用のアンテナ

 会場は、スタッフ、先生、児童、保護者の方々等、超満員となる、約650人が集まり熱気に包まれた中、開催行事が始まりました。開会行事では、木村(きむら)日本アマチュア無線連盟東海地方本部長、位田(いんでん)校長の開会挨拶に続き、服部(はっとり)弥富市長の挨拶、そして今回、油井さんに質問する児童14名が研修の成果として、練習に練習を重ねた英語の質問が披露されました。全員、少し緊張が感じられましたが上手に発表できました。

写真6:位田校長の挨拶

写真7:英語質問の披露

写真8:司会進行を行うサポーター

 また、開会行事では、磯(いそ)日本アマチュア無線連盟愛知県支部長から、ARISSスクールコンタクトの概要や今日に至るまでの取り組みの説明が行われ、その後、質問するチャレンジャーとそのサポートを行うサポーターの児童が紹介されました。サポーターは司会も行い、今回の交信に欠かせない重要なミッションです。

ISSとの交信

さあ、いよいよ交信です!

 交信は、ISSが台湾上空からオホーツク上空を通過するまでの10分間に行われます。交信日時の決定は、ISSが地表から400kmの上空を90分で地球を1周するスピードで飛行していることやISSの飛来する時間、また、宇宙飛行士の業務等を考慮した最適な時間である12月4日(金曜日)の18時30分頃から約10分間とされました。

 ステージ上にはアマチュア無線の無線設備が準備され、磯(いそ)氏と14名のチャレンジャーが待機し、その様子を会場の全員が固唾を飲んで見守り、それまでざわついていた会場も急に静かになりました。

写真9:満員となった会場

 交信時間の少し前からガ、ガ、ガ、と受信している電波に雑音が混じり、会場に不安の色が見えましたが、いよいよ本番となり、磯氏が8N2YAYOIに続いてISSのアマチュア無線局のコールサインNA1SSを呼び出して通信の設定を行いました。最初は雑音が混じっていたものの、しばらくしてISSから油井さんの第一声があり、会場ではドキドキ感と安堵感に包まれました。ここから児童達が一人ずつ順番に質問を行いました。ISSが台湾上空を通過して近付くにつれ、安定した通信が行われるようになり、無事全員の生徒が通信を完了することができ成功裏に終了することができました。

写真10:油井飛行士との交信の様子

写真11:油井飛行士との交信の様子

 油井さんは質問に対して丁寧に答えるだけでなくいい質問ですね!と一人一人にお褒めのお言葉をかけて頂き、児童たちは満足そうな笑みを浮かべていました。

 交信の後、チャレンジャーとサポーターには修了証が渡され、無事スクールコンタクトが終了しました。

写真12:修了証授与

写真13:集合写真

写真14:集合写真

 今回、会場周辺には交信に使用する周波数に妨害が発生しないように東海総合通信局の移動監視チームを配置し通信の妨害に備えるなどイベントを側面からサポートしました。

 また、移動監視にあたっては、電波発射源の探索ををおこなう不法無線局探索車(DEURAS-M)を会場の隣に配備し対応を行うとともに、今回参加した方々に不法無線局探索車の見学をしていただきました。見学された方からは目に見えない電波の発射場所がわかるなんてすごい!!などとコメントがあり、電波監視にも興味をもっていただきました。

写真15:不法無線局探索車

写真16:見学の様子

最後に

 東海総合通信局は、今回のスクールコンタクトを行うために準備をしてこられた、JARL東海地方本部及び愛知県支部、弥富防災ハムクラブの方々、弥生小学校の先生、保護者の方々、そして、宇宙飛行士と交信するために一生懸命学習と交信練習をしてきた主役の児童達に拍手を送るとともに、今後も少年少女が科学技術や無線技術等に対する理解と関心を深めることができるよう、様々なイベントを支援してまいります。


連絡先
東海総合通信局 企画広報室
電話:052-971-9187

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