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【東海総通】マイメディア東海

平成27年12月22日
東海総合通信局

コラムVol.34 フィルタリングって便利なの?不便なの?

子どもをネット危機から守るスマホ・ネット講座 第5回

全国調査 スマホを買うときのフィルタリング説明

 今年2月、携帯電話販売店でフィルタリングの説明をどのようにしているのか、覆面調査を実施した結果を警察庁が公表しました。(グラフ図1参照)

グラフ図1:販売店でのフィルタリング説明に関する調査

携帯電話販売店でのフィルタリング説明の状況を示す棒グラフ。説明・推奨が非常に良好約32%、適切約16%、一部の改善を要する約30%、不適切約22%となっています。

 調査結果を見ると、適切かつ丁寧な説明をしている販売店がある一方で、有害サイトを見なければいいので利用しなくとも問題はないフィルタリングを利用するとサイトやアプリが自由に使えず、スマートフォンの意味がなくなるなど、不適切な説明をしている販売店も見られます。

 未成年が使用するスマホへのフィルタリングは青少年インターネット環境整備法(注)で義務づけられており、さらに東海地域の各県(岐阜県、静岡県、愛知県、三重県)では、条例で販売店と保護者に対しフィルタリングの利用に努めることを定めています。しかし……。

 注記

青少年インターネット環境整備法
  • 携帯電話事業者は、18歳未満の青少年が携帯電話やスマートフォンでインターネットを利用する際には、原則としてフィルタリングを提供しなければならない。
  • 保護者は、18歳未満の青少年が携帯電話やスマートフォンでインターネットを利用することを携帯電話会社に伝えなければならない。

 先日、販売店の方と話す機会がありましたが、子供のスマホを契約する際にはフィルタリングをかけるようにしているが、数日後に再び親子で来店し、フィルタリングをはずしてほしいと要望されることが多いと残念そうに話されていました。

 先ほどの警察庁の販売店調査でも、フィルタリングを推奨した際の保護者の反応として、危険性を感じておらず、うちの子は大丈夫と思っているフィルタリングの説明を聞いてもらえず、早くしろと急かされたなど、保護者側の認識に問題がある場合もあるようです。(グラフ図2参照)

グラフ図2:フィルタリングを勧めたときの保護者の反応

フィルタリングを勧めたときの保護者の反応を示す円グラフ。主な反応として、特定のアプリ等が利用できるかを気にしている約28%、フィルタリングの利用について子供の意見に左右されている約27%、フィルタリングを利用しない場合の危険性を理解している約16%などがあります。

 なぜ、フィルタリングが嫌われるのでしょうか。

 子供たちや保護者の方と話していて思うのは、1つは、不便になる使いづらくなるというイメージがあること。

 もう1つは、子供たちにも浸透しているLINEなどのSNSが使用できなくなると思っていること。(実際には設定によってLINEはできます)この2つが大きいようです。

 では、フィルタリングをはずすと、どのようなことが起きる可能性があるのでしょうか。

データを取られ、友達に出会い系の勧誘が!

 ネットのサイトやスマホのアプリが安全なものだけではないことはなんとなく認識されていると思いますが、どれほど危険があるのか正確に把握されている方は少ないように思います。

 ここで不正アプリの例を1つだけ挙げておきましょう。

 電池長持ちアプリや電池革命など、スマホの電池が長持ちすることをうたった無料アプリがあります。スマホを使用している大半の人は、もっと電池が長持ちすればいいのにと思っているはず。無料だし使ってみようと思う人も多いと思います。ところが、このアプリをダウンロードすると、しばらくしてこのアプリはお使いの端末に対応しておりませんという表示が出ます。なんだぁ残念…と感じた時には、すでに電話帳のデータがすべて抜き取られています。

 抜き取られた電話帳データは、出会い系サイトの勧誘などに使われたりします。自分が誤って不正アプリをダウンロードしたことで友人に迷惑がかかり、場合によってはその人の一生を台無しにしてしまうような事件に巻き込むことになるかもしれません。損害賠償請求に発展する可能性もあります。

イラスト:スマホから個人情報漏洩

危険を少しでも減らす手段の1つ

 ごく一部のアプリを使うためにフィルタリングを外してしまう、これはたまに来る友だちのために、家のドアを1年中開けておくようなものです。

 携帯電話事業者のホームページを見れば、希望するサイトやアプリ(LINEもです)だけアクセスを許可するような設定や、自宅のWi-Fiなどでネットに接続する場合にもフィルタリングをかけられる方法などが確認できます。

 もちろんフィルタリングで100%防げるわけではありませんが、危険をかなり回避することはできます。
フィルタリングをするということは、ネットの危険を自覚するということ。フィルタリングは不便にするのではなくて、自分を守ってくれるものということを親も子もきちんと認識することが必要です。

 子供を信用しているという方もいらっしゃいますが、ネットの中は、子供が注意していれば避けられるものだけが存在しているわけではありません。他人になりすます、ワンクリックで高額な料金を請求する、だましてIDやパスワードを送信させるなど、その手口はきわめて巧妙で、その被害は、本人だけでなく家族や友人に及ぶ場合もあります。

 次回以降、さまざまな事例を紹介します。

参考1:携帯電話各社のフィルタリングメニュー

詳細はホームページで確認してください。

NTTドコモ
  • Android:ファミリーブラウザ+あんしんモード
  • iPhone:ファミリーブラウザ+機能制限で設定
au
  • Android:安心アクセス for Android
  • iPhone:安心アクセス for iOS+iPhoneの機能制限で設定
ソフトバンク
  • Android:スマホ安心サービス(一部有料)
  • iPhone:Yahoo!あんしんネットfor SoftBank+iPhoneの機能制限で設定

 この他にもセキュリティソフトを扱う企業が有料で販売しています。

参考2:Androidスマホ限定 不正アプリのインストールを防ぐ設定にする方法

機種により項目タイトルが異なります

図:Androidスマホ 設定する方法

Androidスマホで不正アプリのインストールを防ぐ設定にする方法を示した図です。メニューの設定、セキュリティ、その他の設定など、アプリケーション、提供元不明のアプリを無効(チェックしない)の順に設定します。


連絡先
東海総合通信局 電気通信事業課
電話:052-971-9401
東海総合通信局 企画広報室
電話:052-715-5110

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