2) 情報実体関連図(ERD)

☆ 様式の概要

 情報実体関連図(ERD)とは、業務を構成する「情報」が情報システム上のマスターファイルやデータベースで管理されている場合、「情報」の中で示される「ひと、もの、かね」等が情報システム上のマスターファイルやデータベースの中でどのような形で表現されているかについて示すための図です。

☆ 表記方法

情報実体関連図(ERD)の例

図 「情報実体関連図(ERD)の例」

 情報実体関連図(ERD)では、業務を構成する「情報」で示される「ひと、もの、かね」等がが情報システム上のマスターファイルやデータベースで管理されているかについて、下記の3つの項目で示します。

項目名 概要
エンティティ(実体) ひと、もの、かねなどの存在や概念を表現するもので、矩形で表される
アトリビュート(属性) エンティティの特性を表現するもので、エンティティを示す矩形の中に書かれるデータ項目名で表される
リレーションシップ(関連) エンティティ間の関連を表現するもので、エンティティを示す矩形同士を結ぶ線で表される

図 「情報実体関連図の記載項目」

☆ 準備するもの

(1)グループ作業の場所

  • 対象業務の担当者(複数)が共同で「ERDの作成作業」を行うための場所と机・椅子等を確保します。

(2)付せん紙

  • ERDの「エンティティ」や「アトリビュート」を書き込む付せん紙を用意します。
  • 付せん紙の大きさは、1枚に40字程度が書けるもの(7.5cm x 2.5cm程度)を用意します。また付せん紙の色は「エンティティ」用、「アトリビュート」用で分けます。

(3)模造紙

  • 付せん紙を貼り付ける模造紙を用意します。

(4)筆記用具

  • 付せん紙に文字を書き込む筆記用具(サインペンなど、書いた文字が遠くから見ても読めるもの)を用意します。

☆ 作成方法

(1)情報体系整理図の作成(もしくは用意)

(2)情報システムのマスターファイルやデータベースの構造に関する資料の収集

  • 予め、分析対象の情報システムのマスターファイルやデータベースの構造を示した資料を収集しておきます。

(3)ERDの記述

  • 収集した資料を読んで、情報体系整理図に示された「ひと、もの、かね」等を示す「情報」が、マスターファイルやデータベースの中でどのように定義されているかを調べます。その結果に基づき、「情報」が定義されているファイルやテーブルを示す「エンティティ」名を検討し、付せん紙に記入します。
  • 情報体系整理図と収集した資料を読んで、個々の「エンティティ」の中に記載されている「アトリビュート」について調べ、その結果に基づいて個々の「アトリビュート」名を付せん紙に記入します。記入した付せん紙は、該当する「エンティティ」名を書いた付せん紙の下に並べて貼ります。
  • 1つの「エンティティ」に対するすべての「アトリビュート」に関する付せん紙を貼り終えたら、全体を四角で囲みます。
  • すべての「エンティティ」について同様に分析します。最後に、収集した資料を読んで「エンティティ」間の関係について調べ、その結果に基づいて関係のある「エンティティ」同士を線で結びます。

☆ 作成例(川口市の場合)

川口市では、総務省の「平成17年度自治体EA事業」において、分析対象業務の担当者が参加した個別課題の解決方策の検討の中で、ERDを作成しました。



他の様式

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