作業日誌

作業名 基幹業務 福祉関連業務 障害者福祉 現状分析(業務分析)作業(第1回)
日時 平成17年10月27日(木)
13:00〜15:00
場所 川口市役所5F大会議室
参加者 職員:
障害福祉課 中嶋課長補佐、金杉主任、砂塚主任、宮川主任
企業:【基幹】
日立製作所 大谷
使った資料
概要

【作業の目標】

  • 障害者福祉に関する業務範囲・業務目標の設定と、現行業務がどのように行われているのか共通の記述様式を使って整理します。

【当日の流れ】

13:00〜13:10 業務分析の目的と本日の作業についての説明(10分)
13:10〜13:20 業務説明表の記入(「業務の目的・概要」欄のみ)(10分)
13:20〜15:00 機能分析表(DMM:以下「DMM」という)(階層1、2)の作成(100分)

【作業内容】

  • 出席した職員の中には、9/28の会議に参加していない職員もいたため、本日の作業の位置付け、進め方等について、初めに簡単な説明を行いました。
  • 現状分析結果に基づく今後の進め方について質問があったので、事業全体の目的、「刷新化の方向性」検討との関連等について、説明を行いました。考え方については職員に理解してもらえましたが、具体的な落としどころが見えないという印象は残ったようでした。
  • まず、業務説明表の「業務の目的・概要」の記載から作業に取りかかりました。初めは、何をどのように表現してよいのか戸惑っている様子でしたが、「誰のために」「何を達成しようとしているか」といった観点を示すことによって、職員間で議論が始まりました。その後、職員が言葉の選択に迷っていたので、法律(身体障害者福祉法第1条)を参考資料として提示しました。これを受けて、基本的に法律の記載と同様であるとのこと認識を共有できたので、それに基づいて目的欄を職員に記載してもらいました。
  • DMMの作成にあたって、まず作業の流れに沿って大きく8つに分割する旨を説明しました。しかし、障害者福祉が対象とする業務範囲が広く、種類別(事業単位)の区分にせざるを得ないのではないか、との意見が出ため、階層1については極力作業の流れを意識しつつも、種類別の区分を行うことにしました。その際、職員が持参した実施事業の一覧や、障害福祉課の事業について記載されているホームページ等を参照してもらいました。
  • DMMの階層2については、例えば「手帳交付」といっても、3種類の手帳があり、それぞれ作業の流れが異なるという意見が出ました。そこで、まず1種類の業務について作業の流れを意識した機能区分を行い、その後に別の業務との差異の追記・機能の集約を繰り返しながら、作業を進めていきました。結果として、DMMの階層2は、作業の流れによる機能分割を行うことができました。

【出てきた意見】

  • 今回の業務分析の結果と、「刷新化の方向性」の検討結果とを今後どのように擦り合わせていくのか、最終的な成果物を想定することができない、との意見がありました。
  • 障害者福祉は、大きく身体障害者、知的障害者、精神障害者という対象者別に区分することができ、1つにまとめて分析対象とするのは難しいとのことです。
  • 障害者福祉のように範囲の広い業務の場合、DMMの機能を作業の流れに沿って区分することは難しく、事業の種類別に分けることになるのではないか、との意見がありました。
成果物
  1. 業務説明表(1枚)・・・「業務の目的・概要」欄のみ記載しました。
  2. DMM(1枚)・・・階層1、2まで作成しました。
※機能情報関連図(DFD:以下「DFD」という)作成作業には着手できませんでしたが、DMM作成過程で作業の流れ、関連する外部機関等について確認しているため、DFDの下地となるものについては作成できる状態です。
ポイント
  • 障害者福祉は、非常に多くの事業を含んでいるため、DMMの最上位階層に設定する業務としては、範囲が広すぎました。改善策として、今回作成したDMMの階層1に区分されている機能を、最上位階層とすることが望ましいと考えます。(範囲が広すぎると、今後作成するDFDについては、情報名の記述が煩雑になる等、全体像を捉えることが困難になると予想されます)
  • 「補装具の交付・修理」と「日常生活用具の給付・貸与」は、当初「用具給付」として同一機能に纏めていましたが、前者は外部機関の判定を要することから、「更生医療給付」「精神障害者通院医療費公費負担」等と同一の「現物給付」機能として纏めました。これは、「機能」による区分という考え方を、職員が理解したことを示す一例だと思います。
  • 障害者福祉のように複数の事業がある場合、抽象化していく過程で抜け漏れが発生する可能性があるので、今回、職員が持参していた実施事業一覧のようなものを手元に置き、確認しながら作業を進めていくと良いと感じました。



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