1.6)目的手段分析
- 業務・システム刷新化の目的と、その目的に関する達成目標を実際に達成するための手段(刷新化の方策)との因果関係(目的と手段の階層構造)に係る、庁内各部署の職員の合意形成を図る
☆作業の目的
刷新化の方向性策定では、目標を達成するための具体的な手段(刷新化の方策)とその実施の優先順位を明らかにします。具体的には「地方自治体の特徴や置かれている状況を踏まえた行動(刷新化の方策)を、どのような順位で実施すれば、最も効果的に目的を果たすことができるか」について「見える化」します。
一般に、ある行動は「ある目的を果たすための手段」と位置付けられます。例えば料理を作る際の「包丁の使い方を練習する」という行動は「材料を上手に切る」という目的を果たすための手段です。また「材料を上手に切る」という行動は「美味しい料理を作る」という目的を果たすための手段です。
よって、個々の行動の実施順位を明らかにするため、各行動における目的と手段との関係(どの行動は、どの目的を果たすための手段なのか)を考え、全体として「目的と手段の階層構造」を明らかにします。
本作業では、「行動成功要因分析」作業によって得られた検討参加者間の知識の共有に基づき、「各種行動に関する、目的と手段関係の階層構造」についての合意形成を図ります。
☆実施方法
- 検討参加者を集めた「目的手段分析(グループ作業)」の場を設けます。
- 「行動成功要因分析」の結果に基づき、「目的を果たす(目標を達成する)ための各種の行動を、どのような順位で実施すれば良いか」について紙に書き起こし、グループ討議を通じて、目的と手段の階層構造を1つの図表にまとめていきます。
- 総務省の「平成17年度自治体EA事業」では、本作業において、目的手段分析図を用いた検討を実施しました。
→資料編1「目的手段分析図」
☆実施事例
- 川口市の場合
川口市では、総務省の「平成17年度自治体EA事業」において、課長が参加した目的手段分析を実施しました。
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