自治体EA導入の効果である「地方自治体の業務や行革に対する全庁的な知識の共有」 を図るためには、各職員が持っている「業務や地方自治体の現状認識に関する知識・情報」 をほかの者にも分かるように目に見える形にすること、すなわち知識・情報の「見える化」 が重要になります。
「見える化」の第一歩は、「何はともあれ、紙に書く」ことです。自治体EAでは、 「担当職員が、自ら紙に書く」ことを重要視しています。自分が持っている知識・情報を 自ら紙に書き出すことによって、自らが持つ知識・情報自体が整理されるとともに、 今まで気が付かなかったことに気付く可能性も出てきます。
自治体EAにおける「見える化」の目的は、職員間の知識の共有にあります。 したがって紙に書かれた内容が書いた本人しか読めないようでは困ります。 自治体EAでは、見える化された内容が他の者にも読めるように、 EA図表を用いた「共通の書き方」で見える化を実施します(読める化)。 さらに自治体EAでは、見える化・読める化された内容について関係者が同じように認識できるように、 EAの概念に基づく「共通の視点(BA/DA/AA/TA、およびAsIs/ToBe)」でまとめます(解る化)。
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■目次 |
1.電子自治体の現状
2.電子自治体の推進に係る施策展開 3.自治体EAの概要 4.新地方行革指針における位置付け 5.自治体EAにおける「見える化」の重要性 6.自治体EAにおける業務・システムの捉え方 |