第百四十五回国会
参議院地方行政・警察委員会会議録

平成11年3月16日(火曜日)

○高橋令則君 化学消防車なんていうのは、最近は油火災とか危険がいろんな形で出てくるんですね。特に、都市化することによって郡部あたりでもやっぱり問題が出てくる場合があるわけでありまして、大体もう組合システムになっておりますので広域的に対応しておりますけれども、組合に対する手当てとかいうことを考えて自立できるように御配慮をいただきたいというふうに、これは要望を申し上げておきます。

 次に、合併について御質問をさせていただきます。

 市町村合併の重要さについてはもうるるお話があったわけでありますが、私は対策の一環として、私なりの経験からいうと、都道府県の役割が極めて重要だというふうに思っております。はっきり言えば、知事の姿勢が非常に影響があるんです。したがって、都道府県、市町村に対する知事の姿勢、これを自治大臣の方でよほどきちんとお話をいただき、そして協力をしていただかなければなかなか難しいというふうに思うんですね。

 まず、この点にてついてお聞かせをいただきたいというふうに思います。

○国務大臣(野田毅君) 特に高橋委員は実際、県の幹部でおられたころ市町村の合併を直接いろいろおやりになってきた経験があるわけで、本当に実感がこもってのお話と思います。

 率直に言って、文字どおり都道府県の協力がないと、実際市町村の合併というのは言うべくしてなかなかできないだろうということはよくわかっておるつもりであります。したがって、これから合併を推進していく、促進していく上で、従来以上に都道府県の協力をお願いしていかなきゃらならぬ。

 そういうことで、今度の予定しております法改正の中で、知事が必要と認めたときに合併協議会の設置を関係市町村に勧告するというような法改正、あるいは本年上半期の間に都道府県の合併推進のガイドラインをお示しする予定でありまして、都道府県の合併に対するさらなる強い取り組みを要請してまいりたいというふうに考えております。

 文字どおり都道府県が本気でそこに向けて取り組んでくれるかどうかということは、非常に大きなかぎになるという認識をいたしております。

○高橋令則君 大臣からお話がございましたが、私は実務的にやったのは二件だけでございまして余りそれほどあれではないんですけれども、えらく苦労した、そういう思いがあります。

 そして、戦後の大きな合併は昭和28年あたりから大体三分の一になったとき、私はまだ入らなかったわけですけれども、大変苦労した先輩から直接話を聞いたわけでありまして、よくわかっておるんです。そのとき聞いておりますので。知事の姿勢が非常に影響があるというんです。私自身もそう思っております。

 したがって、ぜひその点を、知事が傍観して――傍観というのは表現は悪いんですけれども、地方自治云々というようなことで憲法九十二条を読むような話だけでは推進できません。私は経験としてそう思います。したがって、これをぜひきちんと御理解いただくような努力をしていただきたいというふうに思います。

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