国会衆議院 総務委員会議録

平成13年6月15日(金曜日)

○重野安正君
 時間が迫ってまいりましたが、今度の合併も色んなパターンがあると思うんですが、現実にこれが行われるかどうかは別としまして、調べてみますと、合併のパターンのうちでですね、面積が最大で人口密度が最小のなのは、北海道の遠別町・天塩町・幌延町・中川町・豊富町の合併パターン、面積でですね、香川県よりも広くなるんですね、2,634平方キロ、人口は18,969、こういうパターンですね。私が住んでおる大分県の大野郡野津町ですね、6町2村が合併しますと、面積で県面積の約13パーセントにあたって742平方キロ、人口で55,497人、県人口比わずかに4パーセントと、こういう非常に様々な形があるわけです。非常に面積広くなりますから、いわゆる住民サービスというものが変化してくる。こういうことは当然懸念されるわけですね。救急車が駆けつけ病院に到着するまで、全国平均時間は27.1分となっておりますが、果たしてそんなことができるのかなとこういうことが心配されますし、消防車が行って出動から放水開始まで約6分以内となっているんですが、それが実現できるのかなと、そういうふうな広域合併による行政サービス、この問題が非常に懸念される。そこらへんはどういうふうに受け止め、どういうふうにされるおつもりかお聞かせください。

○芳山自治行政局長
 各県の合併パターンは、それぞれの県の状況に応じて設定されております。今、御指摘ありました北海道については、御指摘のように面積が大きい、人口は少ないという状況がございますが、設定にあたって、お聞きしますと、1時間あたりで到達できる概ね40キロの範囲内で市町村の組合せを考えると、それを一つに考えて、次はその中で人口規模の形として中核市を考える、特例市を考える、4万未満の体制整備の形を考える、それからステップの三つとして日常生活圏を考える。そういう設定の中で北海道の93の合併パターンができあがっておるわけです。そういうことで、もちろんそのパターンの中で市町村の組合せで合併の具体的な動きがつまっていくわけでございますが、御指摘ありましたように、広域化に伴いサービスが低下しないように、それぞれの自治体でもって対応していくと、また地域協議会でもって御議論してもらうということになろうかと思います。


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