国会参議院 総務委員会議録

平成13年10月18日(木曜日)

○松岡 満壽男 君
  このまま行くと経済運営難しくなるだろう、と国民はみんな思ってるんです。そういう中で中馬さんが合併問題に取り組んでおられますけど、私も方針においては同じなんです。例えば、民意を待つという形になると進みませんよ。指導者として、政府もやっと前向きになりましたけど。道州制の導入というものによって、一度ガラガラポンする。そうすれば、参議院の選挙制度の問題でも、衆議院の440億円の無駄遣いだって、いろんな議論が出てきてるわけでしょ。ドイツなんかの場合、完全に連邦参議院ていうのは地域代表にしてるんですよね。連邦議会は政党代表。イギリスも成文憲法を作った段階で、ドイツを見習って、すなわち二院制があるところはみな連邦制、世襲制なんですね。日本だけ独自でそんなことやっていることに対して問題がでてきるんですよね。道州制の問題に対して、大臣、お考えをお伺いしたいと思います。  

○片山総務大臣
  前から申し上げておりますように、市町村合併がかなり進展しましてね、落ち着いてきたら、次は都道府県制度をどう考えるかですね。これは国民のコンセンサスを得ることは難しい問題だと思いますよ。連邦から官治的道州制までものすごい御意見に幅がありますね。本格的な地方自治の道州制をやるなら連邦制になると思います。そこまで我が国が踏み切るかどうかです。これだけ高密度なコンパクトな経済社会で道州みたいにぶつ切りするような行政政治体制がいいのかどうか、これは国民の皆さんに議論してもらわなければならないと思います。ドイツの連邦参議院は、州に関することは、あそこの同意がなければいけませんね。州の代表が集まってるんですから、選挙でなくて。いろんなパターンがあるんで。どういうことがいいのか、府県制度については、もう少し時間をかけて、中長期的に腰を据えて考えるべき問題だと思ってます。


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