資料20 家庭用テレビの大きさと消費電力



1 調査方法
  家庭用テレビを製造しているメーカー数社の販売カタログから、表示方式、画
 面の大きさ別の消費電力を調査。

2 比較方法
   各分類ごとに、消費電力の平均値と、最小値を算出して比較する。(平均値は
  一般的な指標であり、最小値は余分な機能が含まれていないもの、又はより優れ
  た技術を用いている製品の数値を調べるため。)
   各方式ごとに画面の大きさの分布が異なるため、個々のデータをグラフ上にプ
  ロットし、それぞれの傾向を示す近似直線を最小二乗法により作成して、相互に
  比較することとした。
   このとき、直線の傾きは、画面の大型化に伴う消費電力の増加傾向を示し、画
  面の大きさを十分小さくしたときの消費電力の値は、画面の大きさに関係しない
  受信回路やコンバーター等の固定的な消費電力の傾向を表す。

3 検討結果
   今回のデータから、家庭用テレビの消費電力は、画面が大きいものほど大き 
  く、同じ大きさであれば、液晶テレビ一般のテレビワイドテレビハイビジ
  ョンテレビプラズマテレビの順に大きくなることが分かる。
   ハイビジョンはグラフの傾きが小さいことから、大きさ関連する部分に比べ 
  て、固定的な部分(受信回路、コンバーター)等の比重が大きいことが分かる。
   また、平均値と最小値で傾向が変わらないことから各製品の技術的なばらつき
  が小さいことが分かる。
   なお、プロジェクションテレビについては、大きさの変化に伴う消費電力の傾
  向が現れなかった。(データが少ないため傾向の判定ができていないのか、大き
  さに影響を受けないものであるかについては、別途検討が必要。)





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