4 放送の高度化の推進 (4)ケーブルテレビの高度化 BSデジタル放送や地上デジタル放送と一体的な高度化を目指して  平成12年12月から開始されたBSデジタルテレビジョン放送や、平成15年には実用化を目指している地上デジタルテレビジョン放送の登場により、これらの放送を再送信しているケーブルテレビについても、多チャンネル、高画質・高機能のデジタル放送サービスを提供するために高度化していく必要がある。  総務省では、平成11年5月の電気通信審議会答申(「ケーブルテレビの高度化の方策及びこれに伴う今後のケーブルテレビのあるべき姿−平成22年のケーブルテレビ−」)を受け(図表)、この答申内容の実現を図るための具体的方策について検討することを目的として、平成11年9月から「ケーブルテレビの高度化に向けた検討会」を開催し、平成12年6月には制度的事項、技術的事項及びビジネスモデルの策定を内容とする最終報告書が取りまとめられた。この報告書では、放送のデジタル化の進展及び通信・放送の多様化の中でのケーブルテレビの高度化に向けた方策等が示されている。  また、平成12年4月にはケーブルテレビにおける地上デジタルテレビジョン放送の伝送にかかる技術基準の制定等を行い、同年8月には、衛星放送も含めた多様な放送メディアに対応するため、デジタルケーブルテレビの放送方式の拡充を行うなど、他の放送メディアのデジタル化に対応するようケーブルテレビのデジタル化に関する制度整備を進めているところである。 図表 ケーブルテレビ高度化ビジョン(平成11年5月電気通信審議会答申より抜粋)