14 グローバルマルチメディア移動体衛星通信技術の研究開発 全世界をサービス対象とする小型携帯端末を用いた衛星通信システムの高度化に向けて  今後の移動通信の一層のパーソナル化、マルチメディア化にともない、動画像伝送等が可能であり、場所を選ばず使用可能な携帯端末システムに対するニーズが一層高まることが予想される。これにこたえるものとして、2010年頃の実用化が期待される第2世代の低軌道周回衛星(LEO:Low Earth Orbit、静止衛星に比べ地球に近い軌道を比較的短時間で周回する人工衛星)による衛星通信システムの実現に向けた研究開発の実施が必要であると考えられる。  そこで総務省では、通信・放送機構の直轄研究として、平成9年度から「グローバルマルチメディア移動体衛星通信技術(次世代LEO)の研究開発」を推進しており、平成17年度頃の宇宙実証実験を目指して、小型携帯端末を用いたインターネットへの高速アクセスや映像伝送を可能とする、低軌道周回衛星による移動体衛星通信システム技術の研究開発を行っているところである(図表1)、2))。  平成12年度には、前年度に引き続きアンテナ技術や衛星搭載中継器技術等の要素技術の研究開発を行い、その結果を踏まえ、アンテナ等の各種機器の試作試験を実施した。 図表1) グローバルマルチメディア移動体衛星通信技術の進展予想図 図表2) 次世代LEOによる衛星通信システムのイメージ