(3)衛星系放送 −平成14年3月から110度CSデジタル放送が開始 (1)BS放送  BS放送では、平成元年6月にアナログ放送、平成12年12月にデジタル放送が開始されている。  アナログ放送についてみると、BS-4先発機(BSAT-1a及びBSAT-1b(予備衛星))を用いて、NHK(3チャンネル)及びWOWOW(1チャンネル)がテレビジョン放送、セントギガがPCM(Pulse Code Modulation)音声放送を実施している。  他方、デジタル放送についてみると、BS-4後発機(BSAT-2a)を用いて、NHK及び民間放送7社がテレビジョン放送、民間放送10社(サイマル放送を行う事業者を含む)が超短波放送、民間放送9社(同前)がデータ放送を実施している。  なお、平成13年度末における契約件数は、アナログ放送とデジタル放送を合わせて、NHKが1,116.4万契約(対前年度比5.1%増)、WOWOWが266.7万契約(同0.5%増)となっている(図表)。 (2)CS放送  CS放送では、平成4年4月にアナログ放送、平成8年6月にデジタル放送が開始されている。  アナログ放送についてみると、既におおむねデジタル放送への移行が完了しており、現在JCSAT-2を用いてミュージックバードがPCM音声放送及びデータ多重放送を実施しているのみである。  他方、デジタル放送についてみると、JCSAT-3及びJCSAT-4を用いてスカイパーフェクTV系の委託放送事業者が、SUPERBIRD-Cを用いて有線ブロードネットワークス(平成13年5月放送開始)が、放送番組を提供している。なお、平成13年度末における契約件数は、スカイパーフェクTVが304.2万件(対前年度比16.2%増)、有線ブロードネットワークスが4.8万件となっている(図表)。  また、平成12年10月にBSと同じ東経110度に打上げられたN-SAT-110を用いて、プラットワン系の委託放送事業者が平成14年3月から、スカイパーフェクトコミュニケーションズ系の委託放送事業者が平成14年5月から放送サービスの提供を開始している。 図表 衛星放送の契約数の推移