(2)BS放送 −放送開始1年が経過し、着実に普及拡大  BS放送(放送衛星を利用した衛星放送)では、平成元年よりアナログ方式による放送が行われていたが、平成12年12月1日からデジタル方式による放送も開始された。BSデジタルチューナー及びBSデジタルテレビの出荷台数累計は、平成14年1月に100万台を超え、3月末時点では114万台に達している(1-1-6参照)。今後は、機器の価格の低下やコンテンツの充実などとともに、一層の普及拡大が期待されるところである。  BSデジタル放送においては、BSアナログ放送のように放送事業者が放送番組の編集主体と放送局の管理・運用主体を兼ねるのではなく、CS放送と同様、放送番組の編集主体である委託放送事業者と放送局の管理運用主体である受託放送事業者に分ける受委託制度が採られている。  受託放送事業者については放送衛星システムが免許を、委託放送事業者については20社が認定を受けているところであり(図表)、臨場感あふれるデジタルハイビジョン放送を中心として、多彩で便利なデータ放送やCD並の高音質のデジタル音声放送など、デジタルの特性を活かした放送サービスを行っている。  また、BSデジタル放送の開始とともに、社団法人BSデジタル放送推進協会が、受信機の機能向上のためのエンジニアリング放送やBSデジタル放送の普及促進等の業務を開始しており、「放送開始後1,000日で1,000万世帯の普及」を目標に、より一層の普及に努めていくこととしている。 図表 BSデジタル放送に係る委託放送事業者