5 次世代インターネットに関する研究開発 −超高速、大容量通信に対応した次世代インターネット社会の実現に向けて  インターネットは現在、産業、経済、文化等、社会経済活動のあらゆる側面において活用され、高度情報通信ネットワーク社会の実現に向けたインフラストラクチャーとしての期待が寄せられているものの、いまだ安全・信頼性の問題や通信速度等に課題が残されており、早急な解決が求められている。  総務省では、インターネット上でのビジネス・アプリケーションの健全な普及・発展に資するため、平成8年度から通信・放送機構において、安全・信頼性が高く超高速・大容量の情報通信が可能となる次世代インターネットに関する技術の研究を実施している。さらに、平成12年度からは政府全体として取り組む「ミレニアム・プロジェクト」における「IT21」の一環として研究を推進している。  また、次世代インターネット社会の実現に向けた当面の課題を整理し必要な対応を図るため、平成11年12月より「次世代インターネット政策に関する研究会」を開催し、平成12年6月に報告書「IT革命のためのe-Japanイニシアティブ」が提出された。この中では、アクセス網の料金低廉化・広帯域化の促進、我が国発の技術の標準化、高信頼ビジネスプラットフォームの構築等を柱とする提言が行われている。  次世代インターネットに関する各研究開発については、平成13年度までに、超高速・大容量化、電子透かし、ホームページの真正性証明、電子マネー信頼性向上、ネットワークの高信頼化、ネットワーク障害検知、情報通信の不適正利用対策に関する研究開発を実施してきている。  研究開発の最終年次である平成14年度においては、引き続き情報収集エージェント技術、電脳空間(3次元映像)通信方式に関する研究開発を推進しているところである。 図表 次世代インターネットに関する研究開発のイメージ