(3)インターネットの着実な普及 人口普及率は50%を突破、国際順位は前年の第16位から第10位に上昇 1 インターネットの普及状況  我が国のインターネット利用人口は、増加を続けている。平成14年末における我が国のインターネット利用人口は6,942万人(対前年比24.1%増)と推計(注1)され、1年間で1,349万人増加している。人口普及率は54.5%とはじめて半数を超え、国民の2人に1人はインターネットを利用している状況になった(図表1))。  また、インターネットの世帯普及率については、平成13年末の60.5%から平成14年末には81.4%に急増し、8割以上の世帯においてインターネットを利用している。企業普及率は98.4%と、既にほとんどの企業で利用しているほか、事業所普及率も79.1%と対前年比で11.1ポイント以上も増加し、事業所でのインターネット利用が一般化している(図表2))。 図表1) インターネット利用人口及び人口普及率の推移 図表2) 世帯・企業・事業所でのインターネット普及率の推移 2 端末別・利用場所別の利用状況  個人のインターネット利用の状況は端末別には、パソコンからのインターネット利用者数が5,722万人と最も多い。携帯電話等からのインターネット利用者数は、2,794万人となっている(図表3))。全インターネット利用人口の8割強がパソコンから利用しており、4割強が携帯電話等から利用している。また、4人に1人は、パソコンと携帯電話等の双方からインターネットを利用している。  また、パソコンからのインターネット利用者の利用場所は、「自宅・その他から」の利用者が最も多く4,585万人、職場からの利用者が1,944万人、学校からの利用者が839万人となっている(図表4))。 図表3) 端末別にみた個人のインターネット利用者数・比率 図表4) 利用場所別にみたパソコンからのインターネット利用者数・比率 3 インターネット普及状況の国際比較  インターネット普及状況について、NUA社の調査結果(注2)等を用いて国際比較を行うと、国・地域別のインターネット利用人口では、我が国の6,942万人は、米国の1億6,575万人に次いで第2位である。第3位は、中国の5,910万人である(図表5))。また、2002年末における我が国のインターネットの人口普及率54.5%は、全世界中10番目であり、2001年末の16番目から順位を上げている。人口普及率が50%を超える国は、17の国及び地域となっている。中でもアイスランド、スウェーデン、デンマーク、オランダの上位4か国は60%を超えており、北欧地域のインターネットの利用が進んでいる(図表6))。 図表5) インターネット利用人口1,000万人以上の国及び地域 図表6) インターネット人口普及率50%以上の国及び地域 (注1)インターネット利用人口の推計方法については、資料1-1-1参照 (注2)NUA社公表資料は、各国・地域の調査機関等が公表しているデータを取りまとめて同社ホームページに掲載しているもので、調査時期についても異なっているため、本図表における比較はあくまで参考のためのものである  なお、各国・地域の調査機関及び調査時期については以下のとおり 日本:総務省「通信利用動向調査」(2002.12)  アイスランド:ITU調査(2001.12) スウェーデン、オランダ、イギリス:Nielsen NetRatings調査(2002.9) ニュージーランド:Nielsen NetRatings調査(2002.8) デンマーク:Nielsen NetRatings調査(2002.7)  スイス:Nielsen NetRatings調査(2002.6) 香港、米国、シンガポール:Nielsen NetRatings調査(2002.4)  カナダ:Nielsen NetRatings調査(2002.3) オーストラリア:Nielsen NetRatings調査(2002.2)  台湾:Nielsen NetRatings調査(2001.7) ノルウェー:Norsk Gallup調査(2002.7)  韓国:韓国情報通信部調査(2002.12) フィンランド:Taloustukimus Oy調査(2002.5) 関連ページ:世界のインターネットの利用状況については、2-9-2(1)参照