(2)情報収集と情報発信 情報源としてインターネットをテレビ・新聞と使い分け 1 情報収集  インターネットの利用用途としてインターネット利用者の59.1%が「情報検索」を挙げており(1-3-1(2)図表1)参照)、利用者にとってインターネットは重要な情報収集メディアになりつつある。そこで、求める情報の内容ごとに、よく利用しているメディアを2つ挙げてもらったところ、インターネット上のホームページは趣味関連商品の情報、病気に関する情報の収集について「よく利用している」と回答した人が最も多いメディアであり、緊急の情報に関してはテレビに次いでいる。また、社会のニュースや社会事象のくわしい解説においては、テレビ、新聞に次いで3番目に「よく利用している」と回答した人が多い。インターネットは人々の情報源の1つとして定着したといえる。また、インターネットは、収集したい情報の分野にかかわらずよく使われており、一般的な社会のニュースから趣味や病気といった専門的な情報まで、あらゆる情報を広くカバーしているインターネットの特性があらわれている(図表1))。 図表1) 各種情報を得る上でよく利用しているメディア(2つまで回答)  ただし、インターネット上の情報は質と正確さが必ずしも保証されていない。そこで、利用者がどのようにインターネット上の情報を選択しているかを把握するために、よく利用するホームページの発信主体を調査したところ、社会のニュースは63.3%の人が企業の発信情報を最も利用する一方、緊急の情報については38.5%の人が行政機関の発信情報を、趣味関連商品の情報については35.3%の人が個人の発信情報を、病気に関する情報については19.2%の人が非営利団体の情報をよく利用しており、情報の内容に応じて発信主体を選択している利用者の状況が浮かび上がる(図表2))。  また、こうしたインターネット上の情報の信頼性を判断するため、社会のニュースについては発信者や発信組織名を見て、また趣味関連商品の情報については複数のサイトを見て判断する人が多いなど、インターネット利用者の多くは何らかの方法でインターネット上の情報の信頼性を判断している(図表3))。 図表2) 最もよく利用するホームページの発信主体 図表3) インターネット上の情報の信頼性を判断する基準・方法 2 情報発信  ホームページの開設者は、インターネット利用者の7.8%(1-3-1(2)図表1)参照)であり、まだ一部にとどまっているが、ホームページ開設者はインターネットを既存のメディアとは異なる容易な情報発信ツールとして活用している。  ホームページを開設した理由としては、「ホームページ作成能力養成」が最も高いが、作ったことによるメリットとしては、「新たな友人が増える」といったメリットのほか、「発信情報へのコメントをもらえる」、「創作意欲がわく」、「やりがいを感じる」等、受け手が存在することによるインセンティブを挙げる人が多い(図表4)、5))。 図表4) ホームページの開設理由(複数回答) 図表5) ホームページ開設のメリット(複数回答)