(4)世界情報社会サミット(WSIS) アジア太平洋地域会合において、WSIS東京宣言を採択 1 世界情報社会サミットの概要  世界情報社会サミットは、1998年に米国ミネアポリスで開催されたITU全権委員会議における決議や2001年及び2002年の国連総会における決議を踏まえ、国連行事として開催されることとなっている。本サミットは、情報社会についての共通ビジョンの確立及び理解の促進を図り、このビジョンの実現に向けて協調的に発展を遂げるための宣言及び戦略的な行動計画を策定することを目的としている。本サミット開催に向けた準備においては、ITUが主導的役割を果たしており、アジア太平洋、欧州、アフリカ、アラブ、ラテンアメリカ・カリブの各地域での地域会合等を経て、2003年12月にジュネーブで、2005年11月にチュニジアのチュニスで計2回の各国首脳レベルによるサミット本会合が開催される予定となっている。 2 アジア太平洋地域会合の結果  2003年1月、47か国から約600人が出席したアジア太平洋地域会合が東京で開催された。全体会合では、アナン国連事務総長(代読)、内海ITU事務総局長、小泉内閣総理大臣、片山総務大臣等がスピーチ等を行い、また、パネルディスカッションでは、インフラ整備、教育等のアプリケーション、情報セキュリティの確保、サイバー犯罪等への対応等が議論された。最終日の全体会合においては、「WSIS東京宣言」が採択された(図表)。 図表 WSIS東京宣言の特徴及び概要