(3)IP電話と公衆無線LANサービス等の普及 着実に普及するIP電話と公衆無線LANサービス等 1 IP電話の普及  ブロードバンドの普及に伴い、IP電話(注)の利用が増えており、平成15年末で7.3%の世帯がIP電話を利用している(図表[1])。また、平成15年末において11.1%の企業がIP電話を導入しており、42.7%が導入予定があるとしている(図表[2])。 図表[1] 世帯におけるIP電話導入状況 図表[2] 企業におけるIP電話導入状況  平成13年4月に中継網に専用のIP網を使うIP電話サービスが開始されたのに続き、平成14年から15年にかけて、ブロードバンド回線をアクセス回線に活用するIP電話サービスの提供が本格化した。 2 公衆無線LANサービス等の普及  公共空間における高速無線アクセスポイント(公衆無線LANサービス等)は、平成14年度末の1,624か所から平成15年度末には5,350か所に急増しており、インターネット利用者の公衆無線LANサービス等の利用も、平成15年末には平成14年末から0.7ポイント増加し9.5%が利用している(図表[3]、[4])。 図表[3] 公衆無線LANサービス等の提供エリア数の推移 図表[4] 公衆無線LANサービス等利用状況  利用場所として多いのは、「空港・駅等の公共施設」が35.1%、「ホテル等の宿泊施設」が29.5%となっている。また、利用頻度では「ほぼ毎日利用する」人が16.2%、「週に少なくとも1回は利用する」人が12.8%となっており、約3割の人が週に1回以上利用しており、公衆無線LANサービス等の利用が進んでいる(図表[5]、[6])。 図表[5] 公衆無線LANサービス等の利用場所 図表[6] 公衆無線LANサービス等の利用頻度 (注)IP電話とは、IP(インターネット・プロトコル)技術を用いた音声伝送のことをいう    公衆無線LANサービス等とは、公衆無線LANサービスと店舗開放型無線LANサービスのことをいう