(2)ユビキタスネットワーク関連市場規模の現状と将来 ユビキタスネットワーク関連市場規模は平成22年(2010年)で87.6兆円  高度情報通信ネットワーク環境が発展する過程においては、情報通信関連機器、ネットワークサービス等、将来のユビキタスネットワークを支える各産業はもちろんのこと、情報通信ネットワークの抱える様々な問題によってネットワーク活用が限定的であった企業が、新たにネットワークを活用してサービスを展開し、さらには新規ビジネスやサービスを創出することで、日本経済を活性化させていくと考えられる。  将来のユビキタスネットワークを支えるインフラ・ネットワークサービス・情報通信関連機器・プラットフォームの市場規模及び高度情報通信ネットワーク環境を活用して進展するサービスや商取引等の市場規模(注)(ユビキタスネットワーク関連市場)を推計すると、平成19年(2007年)には59.3兆円、平成22年(2010年)には87.6兆円になる見通しである。平成15年と比較すると、22年のユビキタスネットワーク関連市場は3.1倍になると予測される(図表[1]、[2])。 図表[1] ユビキタスネットワーク関連市場規模の将来推計 図表[2] ユビキタスネットワーク関連市場の内容  また、ユビキタスネットワーク関連市場(最終需要分)が全産業に及ぼす経済波及効果(生産誘発効果)を推計すると、平成22年(2010年)に全産業に及ぼす経済波及効果は120.5兆円と推計される(図表[3])。このように、ユビキタスネットワークは、我が国の経済に大きな影響を与えると予想される。 図表[3] ユビキタスネットワーク関連市場の経済波及効果(平成22年(2010年)に全産業に及ぼす生産誘発額) 関連ページ:ユビキタスネットワーク関連市場規模の推計方法及び全産業への経済波及効果の推計方法については、資料編1-3-5参照 (注)国内需要に関して推計。なお、ユビキタスネットワークを活用することで利便性が増すことによる売上上昇効果やコスト削減効果については、本推計には含まれていない