(8)PHS 定額サービスの利用や海外での普及が拡大 1 我が国におけるPHS契約数  平成15年度末におけるPHSの契約数は、513.5万契約(対前年度比6.0%減)であり、平成12年度以降緩やかに減少している(図表[1])。インターネット接続のための定額データ通信サービスが全国に拡大しており、平成15年からは全国の無線LANスポットが利用可能なサービスやPHSからIP電話への接続サービス等が開始されている。 図表[1] PHSの契約数の推移 2 PHSシステムのアジアへの広がり  我が国が開発した移動通信技術であるPHSシステムがアジアを中心として世界的な広がりを見せ始めている。 「小霊通(シャオリントン)」との名称で利用が拡大している中国をはじめ、台湾、タイ、ベトナム、インドネシアにおいても商業化へ向けた取組が進められている。海外で我が国のPHS端末が利用できる国際ローミングサービスは利用可能地域が拡大しており、PHSシステムの海外普及を促進するための団体であるPHS MOUグループによると、PHSシステムは世界26か国・地域で、2004年3月時点で約4,700万人が利用していると推計される(図表[2])。 図表[2] 世界におけるPHSの利用状況 関連サイト:PHS MOUグループ(http://www.phsmou.org/worldwide/index.html)