4 ユビキタスネットワークの活用事例 (1)非接触ICカード機能搭載携帯電話によるサービス 最も利用されているサービスは電子マネー  インターネット接続機能、カメラ機能など携帯電話端末の高機能化が進む中、平成16年7月から非接触ICカード機能を搭載した携帯電話端末による各種サービスが開始された(図表[1])。 図表[1] 非接触ICカード機能搭載携帯電話のサービス利用イメージ(一例)  非接触ICカード機能搭載携帯電話の利用者(379人)に対し、実際に利用しているサービス、サービスへの満足度、利用継続意向などについて聞いたところ、まず、利用しているサービスでは、「電子マネー決済」が76.5%と圧倒的に多く、次いで「会員証・ポイントカード等」(33.2%)となっている(図表[2])。 図表[2] 非接触ICカード機能搭載携帯電話で利用しているサービス(複数回答)  当該サービスへの満足度は、「大変満足/満足」が34.0%と「大変不満/やや不満」(11.6%)を上回っている(図表[3])。また、利用上の利点としては「支払いが早くて便利」が55.9%と最も高く、次いで「サービスの処理速度が早い」(30.6%)、「複数の会員証等を持ち歩く必要がない」(27.4%)となっており、他方、利用上の不満点としては「利用できる店舗が少ない」が58.6%と最も高く、次いで「初期設定や操作が難しい」(23.2%)、「非接触ICカード機能搭載携帯電話の価格が高い」(20.6%)となっている(図表[4]、[5])。 図表[3] 非接触ICカード機能搭載携帯電話を利用したサービスの満足度 図表[4] 非接触ICカード機能搭載携帯電話によるサービスの利用上の利点(複数回答) 図表[5] 非接触ICカード機能搭載携帯電話によるサービスの利用上の不満点(複数回答)  当該サービスの利用継続意向については、「利用を継続したい」が65.7%と高くなっている。また、当該サービスの社会への普及については、「今後、社会に広く普及すると思う/今後、社会にある程度普及すると思う」と考える人が87.1%にも上っている(図表[6]、[7])。 図表[6] 非接触ICカード機能搭載携帯電話によるサービスの利用継続意向 図表[7] 非接触ICカード機能搭載携帯電話によるサービスの今後の社会への普及