3 コミュニケーションの活性化 (1)コミュニケーションツールの利用状況 携帯メールは我が国の特徴的な利用形態、昨年以降ブログが普及 1 電子メール等の利用状況  我が国のパソコンによるインターネット利用者の電子メールの利用率は94.2%となっており、送信頻度は1日5通以下が全体の9割を占めている。また、携帯電話等利用者(注)の電子メールの利用率は87.7%となっており、送信頻度は1日5通以下が全体の8割を占めている。米国では、パソコンによるインターネット利用者の電子メールの利用率は96.1%と高いが、他方、携帯電話等利用者の電子メールの利用率は12.4%と極めて低くなっている。韓国では、日本と同様携帯インターネットが普及しているが、電子メールの利用率は43.1%と日本よりかなり低くなっている。このように、携帯電話等による電子メールの利用は我が国の特徴となっている(図表[1]、[2])。 図表[1] 電子メール利用率 図表[2] 電子メールの送信回数  インターネット利用者の電子メール以外のコミュニケーションツールの利用率は、「インターネットの掲示板(BBS)」が45.1%と最も高く、次いで「自分のホームページ」(27.1%)となっており、また、「ブログを開設」している者も14.9%となっている。日米韓を比較すると、総じて韓国の利用率が高くなっており、韓国ではブログの開設者が37.3%にも上っている(図表[3])。 図表[3] コミュニケーションツールの利用状況(複数回答) 2 ブログの利用状況  最近急速に社会に普及している「ブログ(ウェブログ)」に関して、実際にブログを開設している者(488人)に対し、開設時期、開設理由、ブログの内容、満足度等について聞いた。  ブログの開設時期は、「平成16年以降」が88.5%と大半となっており、昨年から普及が本格化したことがうかがえる(図表[4])。 図表[4] ブログの開設時期  ブログの開設理由は「体験や日々の暮らしを書き残したい」が50.0%と最も高く、これを反映して、ブログの内容も「自分自身の生活日記」が61.3%と圧倒的に高くなっている(図表[5]、[6])。また、ブログの更新頻度は「ほぼ毎日/週に2〜3回」で全体の約6割を占めており、頻繁に更新されていることがうかがえる(図表[7])。 図表[5] ブログの開設理由 図表[6] 開設しているブログサイトの内容 図表[7] ブログの更新頻度  ブログのメリットは「簡単に情報発信できる」が45.9%と最も高く、次いで「自分自身の活動や思考を整理・蓄積できる」(38.5%)となっている(図表[8])。従来のホームページに比べて作成が簡単であることが高く評価されていることがうかがえる。また、ブログの満足度は「大変満足/満足」が48.1%と「大変不満/やや不満」(11.4%)を大きく上回っている(図表[9])。 図表[8] ブログのメリット 図表[9] ブログの満足度  ブログの利用継続意向は「利用を継続したい」が72.1%と圧倒的に高い(図表[10])。また、ブログの今後の社会への普及については、「社会に広く普及すると思う/社会にある程度普及すると思う」が91.6%となっており、今後社会にさらに普及すると見る者が大半を占めている(図表[11])。 図表[10] ブログの利用継続意向 図表[11] ブログの今後の社会への普及 (注)携帯電話等とは、携帯電話、PHS及び携帯情報端末を指す。また、ウェブ調査であるため、正確には、パソコンによるインターネット利用者における携帯電話等利用者である。以下、2・3節において同様