(2)地域コミュニティとICT活用 インターネットによる地域コミュニティへの参加意向は高い  地域の町内会等の地域コミュニティにおけるインターネットの利用に関して、国民がどのような意識を持っているかを見るため、インターネット利用者に対し、地域コミュニティへの参加状況、インターネットによる地域コミュニティへの参加意向などについて聞いた。  まず、地域コミュニティへの参加状況については、「町内会のお祭りなど地域振興・住民の懇親に関する活動」、「公園の掃除など地域の美化に関する活動」、「町内会や自治会の運営」等への参加が高くなっており、また、参加形態は「直接対面での参加」が圧倒的に高く、次いで「文書や電話での参加」となっている。「電子メールやインターネットによる参加」は極めて低い状況であるが、これは、インターネットにより参加するための環境(例えば、町内会のホームページ)がほとんど整備されていないためと考えられる(図表[1])。 図表[1] 地域コミュニティへの参加状況(複数回答)  インターネットにより参加する環境が整った場合の参加意向については、「積極的に参加したい/内容によっては積極的に参加したい」が47.8%と半数近くに上っている(図表[2])。 図表[2] インターネットの活用による地域コミュニティへの参加意向  また、地域コミュニティに対するインターネットの影響については、「市役所の担当者など地域の関係者とも双方向のやり取りや議論ができる」、「地域コミュニティの活動や議論に気楽に参加できる」と考える人が多く、「総合的にみて、インターネットは地域コミュニティに対してよい影響を与える」と考える人は55.2%に上っている。地域コミュニティにおけるインターネット利用を肯定的に捉える人が多いことがわかる(図表[3])。 図表[3] 地域コミュニティに対するインターネットの影響