2 モバイル化の進展 (1)携帯インターネットの普及 第3世代携帯電話が急激に増加し、3,000万契約を突破 1 携帯インターネットの普及状況  平成16年度末における携帯電話契約数は8,700万契約(対前年度比6.2%増)であり、引き続き増加を続けているものの伸び率は低下しつつある。携帯インターネット(携帯電話を使ったインターネット接続サービス)契約数は7,515万契約(対前年度比7.8%増)であり、携帯電話契約数に占める割合は86.4%に達している(図表[1])。 図表[1] 携帯電話契約数の推移  加入者一人当たりの月額平均利用金額(ARPU:Average Revenue Per User)は料金の低廉化等により低下傾向にある反面、データ通信収入のARPUは増加を続けていたが、平成16年12月末では減少に転じた。なお、平成16年12月末ではARPU全体に占めるデータ収入の割合は24.3%となっている(図表[2])。 図表[2] 携帯電話加入者一人当たりの収入(ARPU)の推移(3事業者※平均) 2 第3世代携帯電話の普及状況  第3世代携帯電話については、平成13年10月にNTTドコモグループがW-CDMA方式のサービスを世界で初めて開始し、平成14年4月にKDDIグループがCDMA2000方式で、同年12月にJ-フォン(現ボーダフォン)がW-CDMA方式でそれぞれサービスを開始した。平成16年度末における第3世代携帯電話の契約数は3,035万契約(対前年度比81.8%増)となり、携帯電話契約数に占める割合は34.9%となった(図表[3])。また、携帯電話等利用者(注)のうち、パケット料金の定額制サービスの利用者は、19.2%となっている(図表[4])。 図表[3] 第3世代携帯電話契約数の推移 図表[4] パケット定額制の利用状況 3 携帯インターネット普及状況の国際比較  携帯電話のインターネット対応比率について国際比較すると、我が国は94.1%と最も高く、次いで韓国の89.0%、米国の33.5%となっている。日本と韓国の携帯インターネット比率が他の国と比べて突出して高くなっている(図表[5])。 図表[5] 携帯電話のインターネット対応比率(2004年9月末現在) (注)ウェブ調査であるため、正確には、パソコンによるインターネット利用者における携帯電話等利用者である