(2)政府全体での情報セキュリティ対策 情報セキュリティ対策に取り組む政府の役割  政府全体での情報セキュリティの確保については、IT戦略本部に設けられた情報セキュリティ対策推進会議と情報セキュリティ専門調査会が中心となって対策を講じている。  電子政府のセキュリティ確保については、平成13年10月、電子政府の情報セキュリティ確保のためのアクションプランが定められた。また、これに基づき、NIRT(National Incident Response Team:緊急対応支援チーム)の設置(平成14年4月)、情報セキュリティポリシーのガイドラインの改定(平成14年11月)、各府省における情報セキュリティポリシーの改定(平成14年度)が行われた。  平成16年7月に情報セキュリティ専門調査委員会に設置された情報セキュリティ基本問題委員会において、政府の情報セキュリティ政策について抜本的な見直しが行われた。この委員会の提言を受けたIT戦略本部決定(平成16年12月「情報セキュリティ問題に取り組む政府の役割・機能の見直しに向けて」)に基づき、平成17年4月に、政府全体として情報セキュリティ対策の統一的・横断的な総合調整を強化することを目的とした「内閣官房情報セキュリティセンター」が設置された。また、平成17年5月には、情報セキュリティ政策に関する基本戦略の策定、情報セキュリティ政策の事前・事後評価の実施等の機能を有する「情報セキュリティ政策会議」がIT戦略本部内に設置された(図表)。 図表 政府全体の情報セキュリティ推進体制