(3)電波の監視 正しい無線局運用の徹底  電波利用の拡大とともに、電波の不適正な利用も増大し、電波利用における障害が多発している。このため、平成5年度から、不法無線局の探査等を効果的に行うための電波監視システム(DEURAS:Detect Unlicensed Radio Stations)の整備を進め、電波監視活動を強化するとともに、捜査機関との不法無線局の共同取締を実施している(図表[1])。また、不法・違法無線局の未然防止策として、周知・啓発活動の強化や基準不適合設備の製造販売の防止策等に取り組んでいる。さらに、衛星通信については、近年軌道及び周波数の使用状況が高密度化し、混信等の発生が現実化しているため、宇宙電波監視施設を整備し、平成10年度から静止衛星のL、Ku、Ka帯ダウンリンクの監視を開始している。平成12年度からは監視対象とする周波数帯をS、C帯にも拡張している(図表[2])。 図表[1] DEURASの概念図 図表[2] 電波監視施設設置状況(平成16年度末)