第1章 ユビキタスエコノミー 第1節 情報通信産業の動向 1 情報通信産業の動向  情報通信産業の活動指数を見ると、2000年11月以降の景気後退期において、情報通信製造業が大きく落ち込んだものの、情報通信サービス業1が下支えしたことで、情報通信産業全体としてはわずかな減少にとどまった([1])2。  2002年以降、情報通信製造業の回復により全般的に緩やかに上昇していたが([2])、2004年後半から2005年半ばにかけての世界的なICT関連財の在庫調整の影響により、情報通信製造業が減少したため、情報通信産業全体の回復は一時的に緩やかになった([3])。しかしながら、調整が一巡した2005年半ば以降、再び回復力を強めつつある([4])。 図表1-1-1 情報通信産業の活動指数の推移 1 情報通信業及び情報関連サービス業を指している 2 鉱工業指数、第3次産業活動指数の中からICT関連業種を抜き出し、それぞれを「ICT関連生産指数」及び「ICT関連サービス業活動指数」として指数化した。また両指数を合成することでICT関連産業全般の活動指数とした。詳細については付注2を参照