4 携帯情報通信端末の高機能化の見通し 1 携帯情報通信端末の特性と現状  ユビキタスネット社会の中核となる情報通信機器として携帯情報通信端末がある。携帯情報通信端末を利用することで得られる満足(効用)は、通信や音楽再生といった端末自身が有する機能に加えて、普及状況や利用可能なコンテンツやサービス等にも影響される(図表1-2-23)。  携帯情報通信端末には、携帯電話をはじめとして、デジタル・オーディオプレーヤー、ノートパソコン、PDA14等様々な端末があり、現在これらの端末については、次世代の携帯情報通信端末へ向けて、各種機能の集積と融合が進んでいる。 図表1-2-23 携帯情報通信端末の機能の高度化 14 PDA(Personal Digital Assistance)は、個人向け携帯情報端末であり、スケジュールや住所録といった個人情報を扱う小型の機器で、通信機器と組み合わせて電子メールをやりとりし、パソコンで利用する文書や表計算ソフトのファイルが取り扱えるものもある