2 進化する検索システム  利用者の検索システムの評価は、利用者の入力した情報(キーワード)と出力された情報(リンク)の適合度の高さによって決まる。つまり利用者が欲する情報と検索結果とのかい離が減少し、利用者の意図に合致した情報が検索結果の上位に出力された場合に、利用者にとって使い勝手のよい検索システムということになる。  このような観点から、最近では、ロボット型検索エンジンの進化が著しい。例えばブログや動画だけを検索したり、ニュースを検索するとそのニュースに関連するブログを同時に検索したり、レストランを検索した際に検索結果を地図上に表示したりするなど、検索結果の出力方法を工夫して、入力情報と出力情報の適合度を高めている例がある。  また、旧世代のロボット型検索エンジンでは、入力されたキーワードが含まれていれば、検索結果に出力し、さらに当該キーワードを多く含んでさえいれば検索結果の上位に表示されていたが、最近の検索エンジンでは、利用者が入力したキーワードを手掛かりに、利用者の調査対象を推測、これに即したリンクを検索結果として出力するものもある。  さらに、各利用者のウェブサイト上の行動履歴、属性、地域性等を検索結果に反映し、同一のキーワードでも、利用者に応じ、異なる結果を表示する検索エンジン等も開発されている。 図表1-7-10 検索結果を地図上に表示する検索エンジン