2 音楽コンテンツ配信の利用状況  インターネットによる有料音楽配信サービス3の利用率は19.3%、有料音楽配信サービスの1か月当たりの利用料金は平均で564円となっている(図表1-9-12、図表1-9-13)。有料音楽配信サービスの利用時に重視する点としては、試聴の充実や価格の安さに加え、「最新の曲が充実していること」「幅広いジャンルの曲があること」等の品ぞろえの充実が重視4されていることが示されている。また利用率の高い30代だけで見ると、上記項目に加えて、「昔の曲、懐かしい曲が充実していること」等の回答頻度が高くなっていることがわかる(図表1-9-14)。  このことは、インターネット音楽配信では、発売直後の曲や流通量の少ない希少な曲など、品ぞろえが少なく今までであれば購入に手間のかかった曲であっても、比較的容易に入手することができることが魅力となっており、このようなロングテール部分の市場化が音楽配信サービス市場の急速な成長を支えていることを示唆している。 図表1-9-12 有料音楽配信サービスの利用状況 図表1-9-13 有料音楽配信サービスの1か月当たりの利用料金 図表1-9-14 有料音楽配信サービス利用時の重視点  サービスの満足・不満点については、「音質」については十分に満足できるサービスレベルであると考えられているのに対して、「価格」については不満が強く、より安い価格設定が求められている(図表1-9-15)。 図表1-9-15 有料音楽配信サービスのサービス充足度 3 携帯電話での有料音楽配信サービスは含まない 4 「試聴が充実していること」(18.1%)、「最新の曲が充実していること」(17.6%)、「楽曲の単価が安いこと」(17.4%)、「幅広いジャンルの曲があること」(17.2%)と続いている