コラム BPO、海外アウトソーシングの進展  ソフトウェア産業は、近年BPO(Business Process Outsourcing)や海外アウトソーシング(オフショアリング)と呼ばれる外注化の進展が著しい。  BPOは、情報システムの運営管理を請け負う従来のアウトソーシングと異なり、事務や顧客対応などを含めた業務プロセス全体を請け負うビジネスのことである11。今後一層拡大することが予想される12が、長期的には企業内部のICTに関するノウハウ、能力等の低下へとつながることも考えられる。また、開発コスト削減のための海外アウトソーシング(オフショアリング)については、実施企業の割合が2002年の22.1%から2004年には24.2%と近年伸びている。 図表 海外アウトソーシングの規模 11 (社)情報サービス産業協会編(2005)を基にしている 12 (社)情報サービス産業協会が会員向けに行ったアンケート調査では、BPOは現在の主力業務として18.5%であるのに対し、今後力を入れたい業務として26.0%となっている。また、同調査において今後の情報サービスのニーズとして、BPOのニーズがこれまで以上に高まると考えている企業が48%と約半数に達している