3 企業ICT化の推進体制  企業がICT化を進める上で、情報化担当部署や情報システム担当統括役員(CIO:Chief Information Officer)の設置等の体制作りが重要となる。現在、2割弱の企業がCIOを設置していることが示されている15(図表1-12-12)。ただし、CIOを設置する場合でも他の役職と兼任していることが多く、専務・常務、執行役員クラスのCIO就任が一般的となっている(図表1-12-13)。  一方、情報化を推進する人材としては、コンピュータ管理者や情報システムの構築・設計・運用等を行う情報処理要員がいる。コンピュータ管理者は一企業当たり6.4人(従業員100人当たり約1.3人)、プログラマやSEなどの情報処理要員は一企業当たり約23.6人(従業員100人当たり約4.6人)となっている16。 図表1-12-12 CIOの設置状況(2005年末) 図表1-12-13 CIOの役職(2005年末) 15 総務省「通信利用動向調査(企業編)」。なお、経済産業省「『CIOの機能と実践に関するベストプラクティス懇談会』報告書」では約5割となっている。同報告書では「全上場企業」を調査対象としているのに対して、通信利用動向調査では「事業所・企業統計調査」のリストを用いている点で異なる 16 経済産業省「平成16年情報処理実態調査」。本調査での一企業当たりの情報処理要員数は509.2人であることから、従業員100人当たりの人数を計算