5 国際的なデジタル・ディバイドの状況  諸外国における情報通信の普及状況を比較すると、高所得国と低所得国の間で顕著な格差が存在しており、国際的な情報通信の利用格差(国際的なデジタル・ディバイド)の是正は大きな課題となっている。  2004年において、高所得国(国民1人当たりGNI(国民総所得)が9,076ドル以上の国)の人口は世界全体の15.3%にすぎないが、世界の固定電話回線数の44.8%、携帯電話加入数の43.7%、インターネット利用者数の62.5%が高所得国に集中している(図表2-6-7)。  他方、低所得国(国民1人当たりGNIが735ドル以下の国)の人口は、全世界の40.7%を占めるが、固定電話回線数においては6.9%、携帯電話加入数においては7.3%、インターネット利用者においては8%を占めるにすぎない状況にある。  また、1人当たりGDP(国内総生産)と100人当たり固定電話回線数、携帯電話加入数及びインターネット利用者数の人口比には、高い相関関係がある(図表2-6-8、2-6-9、2-6-10)。 図表2-6-7 世界の所得グループ別※人口・固定電話回線数・携帯電話加入数・推計インターネット利用者数の比率(2004年) 図表2-6-8 100人当たりの固定電話回線数と1人当たりGDP(米ドル)、2003年 図表2-6-9 100人当たりの携帯電話加入数と1人当たりGDP(米ドル)、2003年 図表2-6-10 100人当たりのインターネット利用者数と1人当たりGDP(米ドル)、2003年