5 安心・安全なインターネットの利用 (1)情報セキュリティの被害  「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」ネットワークにつながるユビキタスネット社会では、人々がネットワークの存在を意識することなく、自在に情報をやりとりすることが可能になる。この中心となるのはインターネットであり、インターネットの利用が進めば進むほど安心・安全なインターネットの利用に対する重要性が高まる。さらに、ICTが社会生活や企業活動等あらゆる領域に広く浸透する中、様々な情報通信ネットワークにおけるソフトウェア等の堅牢性、安定性等が重要となっている。  インターネットを利用した情報流通が増大するのに従い、インターネット利用者が被害に遭う機会も増加する。世帯における情報セキュリティに関する被害の状況を、自宅で利用しているパソコンと携帯電話でそれぞれ見ると、パソコンと携帯電話のいずれにおいても、迷惑メールの受信が最も多く、パソコンで38.7%、携帯電話で29.6%となっている。次いでパソコンにおける被害はコンピュータウイルスの発見(24.4%)や感染(16.8%)が、携帯電話における被害は架空請求メールの受信(5.0%)が多くなっている(図表1-3-37)。 図表1-3-37 世帯の情報セキュリティ被害状況(複数回答)  また、企業における情報セキュリティに関する被害の状況を見ると、コンピュータウイルスの発見(35.7%)や感染(26.4%)が多くなっている(図表1-3-38)。 図表1-3-38 企業の情報セキュリティ被害状況(複数回答)