10 医療のICT利活用の推進  我が国の医療現場は患者数に比べて医療従事者が少なく、医療従事者一人当たりの業務負担が重いといわれており、そのため医療過誤や医療訴訟も年々増加している。  一方、電子タグ、センサーネットワーク、無線LAN、UWB等のユビキタスネット技術の進展により、医薬品等の在庫・消費状況等の管理、患者の所在・状態管理、医療従事者間の情報伝達・情報共有等により、医療の安全性向上と業務支援が期待されているところである。  総務省では、医療分野におけるICT利活用を推進するため、医療現場におけるユビキタスネット技術の活用方策の事例を調査するとともに、国内外の医療現場におけるユビキタスネット技術の最新事例の情報交換や医療の安全性向上等のための方策について議論するための国際シンポジウムを開催する等、ICT利活用の普及促進を図っている。