(1)「ICTによる安心・安全」の実現に向けた研究開発  総務省では、「災害対策・危機管理分野」、「食の安心・安全分野」及び「児童・高齢者などの市民生活支援」の各分野において、安心・安全なユビキタスネット社会の実現に必要な技術要件、研究開発課題、実現方策等について検討するため、平成18年2月から「安心・安全な社会の実現に向けた情報通信技術のあり方に関する調査研究会」を開催し、同調査研究会は平成19年3月に報告書を取りまとめた。  同調査研究会では、先端的なICTの実用化により社会の安心・安全が確保される将来像を示し、各技術の役割と位置付けを明らかにすることを通じて、将来像の実現に向けたICTの研究開発のロードマップの作成等が行われた(図表3-5-2)。 図表3-5-2 「安心・安全な社会の実現に向けた情報通信技術のあり方に関する調査研究会」報告書  総務省では、この報告書で示された各分野をはじめとして、社会や生活の様々な分野について、安心・安全の確保に向けたICTの研究開発を今後も推進していくこととしている。