(9)時空間情報システムの実用化に向けた検討  地理情報システム(GIS:Geographic Information System)は、従来、紙の地図によってそれぞれ表現されてきた地理情報を、デジタル情報化し、この様々な地理的位置や、空間に関する情報を持った自然、社会、経済等に関するデータ等を電子的に統合することにより、地理情報の高度利用を図るシステムである。GISの実用化によって、カーナビゲーションシステムの高度化、防災対策、物流管理システム等の効率化等が期待される。  総務省では、平成15年度から17年度まで「次世代GISの実用化に向けた研究開発」を実施したが、この研究開発成果を踏まえ、3次元の地図情報に時間的要素を加え、ユーザーの時間や位置を意識せずに様々な情報を提供することを可能とする「時空間情報システム」の実用化に向けた調査研究を平成18年度に実施したところである。  総務省では今後ともGISの更なる普及促進に努めていくこととしている。