(2)最先端の研究開発テストベッドネットワーク(JGNII)の構築  次世代高度ネットワークを国内外の産・学・官・地域連携によって早期に実現させ、我が国経済社会の活性化と国際競争力の強化を図るためには、開かれたテストベッド(研究段階の技術を検証するための実験環境)の整備が必要である。  独立行政法人情報通信研究機構が運用する最先端の研究開発テストベッドネットワーク(JGNII)は、最大20Gbpsの超高速回線を全国規模で有するほか、光波長レベルでの研究開発に対応した光テストベッドを有しており、超高速ネットワーク構築・運用技術や光ネットワーク関連技術など、最先端のネットワーク技術の研究開発に利用されている。また、各都道府県に1箇所以上アクセスポイントを設置し、大学、研究機関、民間企業、地方公共団体等、全国規模の産学官連携や地域連携によるネットワーク技術やアプリケーション技術の研究開発基盤としての役割も果たしている。  JGNIIにおける研究開発や実証実験を通じて様々な技術の先導的取組を行うことで、我が国の技術力の向上、産学官連携の強化、新ビジネスや新産業の創出、地域活動の活性化、人材育成効果等、幅広い波及効果をもたらしている。  平成18年度は、独立行政法人情報通信研究機構が行うネットワーク運用管理技術やアクセス系ネットワークにおける経路制御技術、分散処理技術、アプリケーション技術等の研究開発のほか、日米間のGMPLS(Generalized Multi-Protocol Label Switching)相互接続実験やIPv6マルチキャスト高精細画像伝送実験等で活用された。