コラム 中東・アフリカ、東欧、中南米における情報通信関連市場の成長性  現状では、新興地域の中でも中国、インドを中心とするアジア太平洋地域への注目度が高くなっているが、経済のグローバル化に伴い、中東・アフリカ、東欧及び中南米といった地域においても高い成長性が見られており、国際事業展開に当たっての重要性は今後一層高まるものと想定される。  中東・アフリカ、東欧、中南米の各地域における情報通信関連市場の2005年から2007年の平均成長率を見ると、中東・アフリカではモバイル通信サービス、モバイル通信端末・機器、固定通信サービスの成長率がそれぞれ39.2%、24.9%、9.8%となっており、東欧、中南米に比べて高い成長性を示している。一方、情報システム関連端末・機器においては東欧で21.5%、中南米で22.7%の成長率となっており、中東・アフリカに比べて高い成長性を示している。上記以外の市場においては、中東・アフリカ、東欧、中南米はほぼ同水準の成長性を示しているが、いずれも世界市場平均に比べて高い成長率となっており、世界の情報通信関連市場の成長をけん引している。 図表 情報通信関連市場の中東・アフリカ、東欧、中南米における成長率(2005‐2007年平均)