第3節 ユビキタス化がもたらす新たな国民生活 1 国民生活における情報通信利用の現状 (1)インターネットの利用状況  平成19年末のインターネット利用人口は、8,811万人(対前年比0.7%増)、人口普及率は69.0%(対前年0.5ポイント増)と推計される(図表1-3-1-1)。 図表1-3-1-1 インターネット利用者数及び人口普及率の推移  また、個人がインターネットを利用する際に使用する端末については、携帯電話等の移動端末での利用者が平成18年末から201万人増加(対前年比2.8%増)して7,287万人となったのに対し、パソコンからの利用者は、242万人減少(同3.0%減)して7,813万人となった(図表1-3-1-2)。 図表1-3-1-2 インターネット利用端末の種類(平成19年末)  平成18年末から大きく変化した点としては、携帯電話等の移動端末のみでの利用者が前年から304万人増加(同44.2%増)して992万人となる一方、パソコンのみでの利用者は158万人減少(同9.7%減)し1,469万人となった。  個人の属性別インターネット利用率について、平成19年末と3年前の平成16年末で比較すると、世代別の利用率は、すべての世代においてインターネットの利用が拡大していることが分かる(図表1-3-1-3)。特に50歳から79歳までの世代においては、3年前より10ポイント程度増加しており、利用の伸びが顕著である。都市規模別の利用率は、特別区等では横ばいであったが、その他の市では5.6ポイント、町・村では10.7ポイントの伸びを示しており、都市規模間でのインターネット利用率格差は縮小傾向にある。所属世帯年収別の利用率は、1,500万円以上では、3年前と比較して大きな変化はないが、1,500万円未満では伸びており、特に400万円未満では8ポイント近くの伸びとなっている。 図表1-3-1-3 属性別インターネット利用状況