2 u-Japan政策 (1)u-Japan政策の推進  我が国は、本格的な少子高齢化社会の到来を迎え、ICTが様々な社会的課題の切り札として期待されている。そこで、ICTの可能性を最大限生かすため、総務省では、「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」ネットワークに簡単につながる「ユビキタスネット社会」を実現すべく、体系的なICT政策である「u-Japan政策」を推進している(図表3-1-2-1)。 図表3-1-2-1 u-Japan政策の概要  また、我が国がバランスの取れた経済成長を持続させ、国際的な存在感を高めていくためには、我が国の得意分野である高付加価値な産業を活性化させ、その果実を社会全体で共有していくことが必要である。  このため、総務省では、2011年の完全デジタル元年以降の社会も念頭に置き、デジタル技術を活用して「個」がどのように才能を開花させ、安心・安全かつ便利で豊かな社会を実現し、日本の競争力向上や国際貢献に結実させるべきか、その方策を幅広い見地から戦略的に検討することを目的に、平成20年2月から「ICT成長力懇談会」を開催している。  同懇談会では、 [1] わが国の情報通信社会及びu−Japan政策の現状評価 [2] 完全デジタル元年以降に追求すべき社会の理想像 [3] ICTによる新たな成長戦略の在り方(u−Japan政策の見直し) [4] 成長力強化に向けた緊急的対応の在り方 等について検討を行っている。