(2)英国:「デジタル・ブリテン」  英国は、400億£規模の資本投資プログラム実施を発表するとともに、2009年6月に、英国経済におけるデジタル・エコノミーの重要性を説明し、産業の将来性と競争力を押し上げるための行動計画「デジタル・ブリテン」の最終報告書を公表した4。英国の情報通信基盤と「デジタル参加」の増加を21世紀の知識経済構築の鍵とし、英国が急速に変革する情報通信セクターにおける利益を獲得し、世界最先端となる上で考慮すべき主要目標を説明している。  具体的には、[1]2012年までのブロードバンドサービスのユニバーサルアクセス化等の情報通信インフラの整備、[2]「デジタル参加のための国家計画」の展開や、デジタルによる公共サービスの提供の促進等による国民の「デジタル参加」の推進、及び[3]デジタル・コンテンツの違法利用に対する法制度整備や、デジタル・テストベッドの創設等のデジタル時代の創造産業等について記載している。 4 詳細はhttp://www.culture.gov.uk/images/publications/digitalbritain-finalreport-jun09.pdfを参照