(1)「電子商取引」と「交通・物流」における情報通信システム・サービスの利用率 ●日本は「電子商取引」と「交通・物流」の利用率は比較的高い  図表3-2-4-1は、「電子商取引」と「交通・物流」の両分野における具体的な情報通信システム・サービスの利用率を、前出の7か国比較における1位国と日本について比較したものである。まず、分野としての利用率で日本が4位の「電子商取引」では、ネットショッピング、ネットバンキング、ネットオークションの利用率がそれぞれ62.3%、52.3%、41.9%と高いが、1位国と比較するといずれも20%近い差が存在している。一方、分野としての利用率で日本が1位の「交通・物流」は、鉄道やバスなどに乗れる電子乗車券、宅配便等の荷物確認システム、ETC(有料道路の自動料金支払いシステム)等の高度道路交通システム(ITS)の利用率が、それぞれ39.7%、51.5%、29.0%と高く、1位国と遜色ない水準にある。 図表3-2-4-1 「電子商取引」「交通・物流」の具体的な情報通信システム・サービスの利用率 (出典)総務省「ICT関連動向の国際比較調査」(平成21年)