(3)三大不安は「情報セキュリティ」「プライバシー」「違法・有害コンテンツ」  以上の結果により、国民・企業ともに、日々情報通信を利用する中で脅威にさらされる危険性の高い課題である「情報セキュリティ」「プライバシー」「違法・有害コンテンツ」の3分野に対する不安感が特に大きいことが分かった。これらは日本の国民・企業が抱える「三大不安」であり、これらの不安が減少しない限り、情報通信利用に対する信頼が満たされることにはならないであろう。  情報通信は社会経済のあらゆる諸活動を行う上で必要不可欠な社会インフラとなっており、情報通信利用に対する規制や排除は、利便性や効率性を損なうこととなり、真に必要不可欠なものを除き、謙抑的であることが望ましい。順序としては、まず、可能な限り利用者やサービス提供者の自主的な取組によって不安を減少させる方策を検討すべきであり、それでも対処することが不可能な場合に、最後の「砦」として、規制や排除が登場することとなる。  このような原則に立ち、以下においては利用者やサービス提供者のどのような取組によって情報通信利用への不安を軽減することができるのか、データに照らし合わせた上で検証してみよう。